2018年04月27日 公開
2023年03月16日 更新
初対面
「プラスαの情報」で美男美女より好印象に
第一印象は「見た目」に大きく左右されます。ハンサムや美人は、頭が良さそう、性格が良さそうなどと好印象を残しやすい傾向にあります。このように一つの特徴が全体の評価に影響することを「ハロー効果」といいます。
この効果を享受できるのは美男美女に限りません。米イリノイ大学のキム・ミューザーの調査によれば、顔立ちが整って無表情な人よりも、顔立ちが普通でもニコニコしている人が「魅力的だ」と評価されることがわかったそうです。ですから初対面で心がけるべきことは、とにもかくにも「笑顔」。自然な笑顔さえ身についていれば、魅力的な人という第一印象を残すことができるはずです。
さらに、記憶に残る第一印象を与えたいなら、自己紹介を工夫しましょう。たとえば、名刺交換するときに「PHP研究所の◯◯です」では、当たり前すぎます。社名や名前は他人にとっては記号でしかありません。人は無意味な情報を聞かされると、その途端に退屈してしまう生き物です。そこで、プラスαの情報を加えるのです。たとえば、社名の由来や、名前の意味を伝えるのも一手。少しでも相手の興味をそそることができれば、半年経っても1年経っても覚えていてくれるはずです。
苦手な人
「苦手」を避けるとますます苦手になる!?
「なんだか苦手だ」と思っていた人と何度か一緒に過ごしてみたら、「そんな悪い人じゃなかった」と印象が変わった経験はありませんか。
これは「単純接触効果」のなせるワザかもしれません。単純接触効果とは、ある人と繰り返し接触することで、好意や親しみが湧いてくる心理現象のこと。なので、苦手と感じている人には積極的に挨拶したりランチに誘ったりして、あえて自分から近づいてみましょう。
苦手だからと距離をとり続けると、自分自身のストレス源ともなり、相手にその悪感情が伝わることもあります。避けているだけでは、関係性は改善されることはありません。むしろ、「○○さんってやっぱり苦手だ」と自分の中で反芻するたびに、自分に「自己暗示」をかけて、ますます苦手意識が強化されてしまうことも多いのです。職場を過ごしやすい環境にしたいなら、まずは自分からアプローチし、苦手を克服する荒療治を試みるのも手です。
ちなみに、苦手なものに取り組まなくてはならないときは、「そんなに難しくないよな」と自分で自分に声がけをして意識変革を。これを連続して20日間ほど続けると「あれ、そんなに苦手でもないかな?」と思えてきます。これを「マルツの法則」と言います。
更新:11月22日 00:05