2018年04月27日 公開
2023年03月16日 更新
「挨拶・名前を呼ぶ・笑顔」で、どんな人間関係も良くなる──このことは、心理学的な裏づけがあります。
「挨拶・名前を呼ぶ」はひと言で言えば、相手の存在を認めることです。人間は誰しも、他人から認められたいという「自己承認欲求」があります。挨拶することは「あなたを認めています」と伝える基本。
さらに、人は自分の名前を呼んでくれる相手に対して好意を抱きます。ですから、「◯◯さん、おはよう」など、名前を加えて挨拶し続けていけば、おのずと相手との間に信頼関係や親近感が育まれていくのです。
この心理的な効果は「ボーカル・グルーミング仮説」と呼ばれます。動物は毛づくろい(グルーミング)しあうことで仲間を認識しますが、人間にとってのグルーミングは、声や言葉のコミュニケーションであるという心理学の仮説です。
ですから、 挨拶は目礼や会釈だけではなく、声に出して伝えるのがベター。その際、雑談や気の利いたやりとりをしなきゃ、と頑張る必要はありません。声をかけることに意義があるので、
「おはようございます」「お疲れ様です」「お先に失礼します」だけでも十分ですさらに、「笑顔」が伴うようになれば最高です。
笑顔は人類共通の好意のサイン。喜び、怒り、悲しみなど基本的な人間の表情には普遍性があり、文化や民族に関係なく、表情だけで感情を伝えることができます。生まれてすぐの赤ちゃんに笑顔のお面と怒り顔のお面を見せると、笑顔のお面をよく注視したというデータもあります。人は本能的に笑顔を好むのです。
更新:11月24日 00:05