2018年05月02日 公開
2023年03月16日 更新
では、40代が、今後の人生を豊かに過ごすためには、どうすべきか。それは、量的な成功よりも、質的な幸福を追求することです。
たとえば、『嫌われる勇気』は168万部発行されました。
ベストセラーとして、多くの方々に読んでいただいています。こうした世間から与えられた評価を「量的な成功」と呼びます。もちろん、本が多くの人の手に届いたことは嬉しいですが、あくまで記録ですから、いつかは追随される可能性があります。
一方で、本当に嬉しかったのは、1冊1冊が必要な人に届いたことを、読者の感想を通じて実感できたことです。何部売れたかよりも、誰かの役に立てることのほうが嬉しいのです。これは、誰からも真似されることのない幸せです。
もう1つ例を挙げましょう。
最近のSNSは、より多くのフォロワー数を競い合う場になっています。「友達が少ないと寂しい人」みたいに思われる。量的な成功にばかり意識が向いている好例です。あまり親しくない友人がたくさんいるよりも、本当にわかり合えるかけがえのない親友が一人いればいいだけなのに。フォロワー数が多いのは成功であるかもしれないが、幸福ではないのです。
哲学者の三木清氏は、「成功は一般的、幸福はオリジナル」と言っています。成功は、自分ではない誰かに代替可能なものですが、幸福は誰からも真似されない、オリジナルなものなのです。
もしも、年収や友人の数で成功を追い求めているのならば、働き方や生き方を一度見直してみてはいかがでしょうか。
更新:11月24日 00:05