2018年05月02日 公開
2023年03月16日 更新
ただ、頑張ってはみたけれど、「この仕事はどうしても合わない」「やらされ感が拭ぬぐえない」という方もいるでしょう。本当にそう思うなら、転職してみるのも1つの方法ですが、人生についての見方が同じなら、会社が変わっても同じことが起こるかもしれません。
ただし、仕事は人生の課題の1つにすぎません。
アドラーは、人生には「仕事の課題」「交友の課題」「愛の課題」の3つがあると言っています。この3つのバランスが良いことを「人生の調和がとれている」と表現しているのです。
仕事が忙しく、家族サービスもままならないという40代は多いでしょう。家族を養うために働いていると言われるかもしれませんが、それを、他の課題に取り組めない口実にしていないでしょうか。
先日、ある企業の研修の場に講師として招かれ、役員会で話をしました。もうすぐ定年という人がほとんどでしたが、「人は働くために生きているわけではない」という話をしたとき、皆さんがぐっと身を乗り出してこられた。恐らく、自分が何となく疑問に感じていたことが、言語化されたことに驚かれたのでしょう。
仕事において突出した課題があるとき、その課題に集中して取り組むことは悪いことではありません。ただ、仕事さえ頑張って成功すれば、幸せになれるというわけではないのです。多くの人が、成功こそが幸福であると勘違いしています。
更新:11月24日 00:05