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「 残業ゼロ」でも成果を残す!

2016年12月21日 公開
2023年05月16日 更新

俣野成敏(プロ研代表)

明日からやめる仕事5 2次会に出ない

 忘年会や新年会、歓迎会や送別会、プロジェクトの打ち上げといった会社主催の飲み会では、たいてい2次会があるものです。

本当は1次会だけで帰りたいのに、「課長の自分が残らないのはまずいかな」などと考えてつい出てしまう人がいます。

 ただ、それが平日の夜であれば、翌日の仕事のパフォーマンスは確実に低下します。それがさらなる残業を生み、さらに疲労が蓄積されていきます。「みんなとお酒を飲むのが何より好き」であれば、お構いなく飲めばいいと思いますが、いやいや2次会につき合っているのであれば、単なる時間のムダです。そもそも2次会にもなれば、みんな酔っ払って「ぐだぐだ」になっていますから、意味のある会話など期待できません。

 1次会で帰るコツは、みんなが1次会を終えて店の前で「次はどうする?」などとだらだらと話している隙に、そっといなくなることです。下手に「私は帰ります」などと言うと、「そんなこと言わずに、もう1軒行きましょうよ」などと引き留められてしまいます。

 うまく抜け出して電車に乗ってから、幹事や2次会のメンバーの1人に「今日はありがとうございました。先に帰ります」と1本メールを打っておけば問題ないでしょう。

 ただし、私は2次会を戦略的に利用する手もあると思っています。歓送迎会や打ち上げなどの場に、普段はなかなか話をすることができない人物も参加することがわかったときに、「1次会のあと30分でもいいのでご一緒してくれませんか」とお誘いするのです。そして2次会に向かう他の大勢のメンバーとは別れて、2、3人の少人数でじっくりと話します。

 どうせ時間を取られるのなら、それを価値のある時間にしたいものです。

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著者紹介

俣野成敏(またの・なるとし)

(同)プロ研代表

1971年、福岡県生まれ。93年、大手精密機械メーカー入社。2002年、会社の赤字転落が原因で30歳にしてリストラ候補に。そこで一念発起し、在庫処分を担うメーカー直販店を社内起業。30代で年商14億円の無借金企業に育てる。04年、33歳で現役最年少役員に抜擢。メーカー本体に帰還後、40歳で史上最年少の上級顧問に就任。12年に独立。複数の事業経営のかたわら、私塾「プロ研」を創設。著書に、ベストセラー『プロフェッショナルサラリーマン』(プレジデント社)、『一流の人はなぜそこまで、コンディションにこだわるのか?』(上野啓樹氏との共著/クロスメディア・パブリッシング)などがある。

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