2016年03月06日 公開
2023年05月16日 更新
毎日残業、週末も出勤。休む暇もない──と嘆く人と、毎日定時に退社するのに着実に成果を出す人。この違いは「力の抜きどころ」を心得ているか否かにある。すべてを全力で行なおうとする「完璧主義」の殻を破り、大事なこと・不必要なことを判別する目を育てる秘訣を、「習慣化コンサルタント」の古川武士氏にうかがった。
あらゆる仕事は、複数のタスクで構成されるものです。そしてそこには、重要なタスクとそうでないタスクがあります。
売上げの8割は全顧客の2割が生み出しているという「パレートの法則」をご存じの方も多いでしょう。これは、どんな仕事でも同様。つまり、成果につながる重要度の高い20%のタスクにこそ集中すべきなのです。
それを踏まえず、すべてに力を注ぐのが「完璧主義」。一方で、20%に集中するのが「最善主義」。両者の違いは、リスクの見極めができているか否かに表われます。
すべての仕事に全力を注ぐのは、力の入れどころ・抜きどころを理解していないからです。業務で手を抜くことはリスクですが、時間は有限。選択と集中は必須です。「最善主義の人」はそれを理解したうえで、成果への最短距離と最小時間を意識して、仕事を進めるのです。
結果、完璧主義者が残業に明け暮れるのを尻目に、最善主義者は手早く仕事を済ませます。そして完璧主義者を上回る成果を出すこともしばしば。どちらが効率的でかつ「得」かは明白です。
更新:11月25日 00:05