2016年09月25日 公開
2023年05月16日 更新
さて、実際に投資するならば、いくらくらいから始めればいいのだろうか。
「理想は、毎月1万円でも1万5,000円でも、積立投資信託を続けていくことでしょう。決して大金を投じる必要はなく、教育費や住宅ローンなど他の出費で厳しい時期は、積立金額を減らすこともできます」
投資で欠かすことのできない情報収集は、新聞やニュースはもちろん、普段の生活の中で見つけられると深野氏は言う。
「たとえば、コンビニで最近よく売れている商品があれば、製造元の会社は業績が好調だと推測できるし、いつも行くスーパーに客の入りが少なければ、そのスーパーは業績不振かもしれません。日常の生活で『これは!』と思う会社があれば、その会社の株を買ってみるといいでしょう。投資は生活の延長にあると思えば、それほど難しくないはずです」
1つの投資手法に慣れてきたら、その後はどのように手を広げていけばいいのだろうか。「自分が持っていない投資商品を買っていけば良いのではないでしょうか。日本株や日本株で運用される投資信託から始めたのなら、次は外国株式、たとえばアジア株を買ってみるとか。あるいは外国の国債へ投資してみるなど、最初とは違うものを買い足すことで、自然にポートフォリオのバランスが良くなっていくはずです。ただし、投資に慣れても、レバレッジのかけすぎや、借金をしてまでの投資は絶対に禁物です」
『THE21』9月号より
取材・構成 前田はるみ 写真撮影 まるやゆういち
更新:11月22日 00:05