2016年09月25日 公開
2023年05月16日 更新
まばゆい輝きを放ち、人々を虜にする「金」。投資商品としてはどうなのだろうか。
「残念ながら、金は資産運用には向きません。金の価値は、戦争や金融恐慌などといった有事の際に高まります。つまり、金は有事に対する保険であり、資産運用よりも資産保全の側面が強いのです。株価が下がるときに金の価値が上がりやすいと言われているので、ある程度資産ができた段階で金をポートフォリオに加え、リスクヘッジする使い方が適しています」
「サラリーマン大家」という言葉とともに、資産形成の手段として注目される「不動産投資」についてはどうだろうか。
「需要と供給のバランスを考えれば、日本の不動産は明らかに供給過多。今、全国の空き家は全体の約13%あると言われていますが、人口減の日本で、今後不動産需要が増えることは考えにくい。モノを持たないREIT(リート)のような不動産投資ならまだしも、現物で保有すると、買い手が見つからずに持て余す危険性があります。
もちろん、投資物件を吟味し、管理をしっかりすれば、成功する可能性はあります。ただ、サラリーマンが自分自身で管理まで行なうとすると、相当な時間が取られるため、片手間でできる投資とは決していえません」
更新:11月22日 00:05