2016年09月25日 公開
2023年05月16日 更新
金融商品にもいろいろある。忙しいビジネスマンの視点から、代表的な金融商品それぞれの特徴と投資戦略をうかがった。
「まずは、『株式投資』。基本的に、売買の差額で儲ける『キャピタルゲイン』ではなく、配当金や株主優待などの定期的に利益を得られる『インカムゲイン』を狙うのがお勧めです。今、株式の配当金の利回りが3%を超える銘柄がたくさん出ています。さらに、株主優待を合わせれば5%超の利回りが期待できる銘柄も。配当金と株主優待を基本に、株価が上がればキャピタルゲインで稼ぐ、という戦略が現実的です。
株主優待では、その企業やグループ企業の飲食券や買い物券などがもらえるので、それを目当てに購入する人も多数います。配当金が業績に連動しやすいのに対し、優待は業績の影響を受けにくく、減らされることも少ない。配当金を得ながら、暮らしの中で優待をうまく活用すれば、そのぶん浮いたお金を貯蓄や投資に回すこともできるのです」
一方、「国債」は、安全で確実な投資商品であり、「預金の代替商品」として期待できるという。
「国債は、半年ごとの利息を得ながら、満期まで持つのが一般的。大きく増えませんが、比較的安全で確実な投資商品なので、預金の代わりと考えればいいでしょう。
ただし、新興国の国債は債務不履行になることがあるので注意が必要です。かつてはギリシャやアルゼンチンが債務不履行に陥り、今はベネズエラが危ないと言われています。新興国の債券の金利が高く設定されているのは、債務不履行のリスクが高いから、ということを忘れてはいけません。
株式や債券に投資するまとまったお金がない場合は、少額ずつ自動的に積み立てていく『積立投資信託』がお勧めです。少額ずつ分散させて投資できるので、安定的な運用が可能です」
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更新:11月22日 00:05