THE21 » キャリア » 男の見た目を決定づける「5つのポイント」とは?

男の見た目を決定づける「5つのポイント」とは?

2015年11月10日 公開
2023年05月16日 更新

平松由貴(美容コンサルタント)

 男性のビジネスマンで肌の状態に気を配っている人はどれだけいるだろうか? 実は、肌のコンディションは、服装以上にその人の印象を左右するという。同様に重要な要素となる「髪」「目力」「腹」「姿勢」とともに、具体的なケアの方法について、本日発売の『THE21』2015年12月号で、美容コンサルタントの平松由貴氏に教えていただいた。

 

心と身体の状態は肌にそのまま表われる

「印象を良くするために、見た目に気を遣いましょう」と言うと、多くのビジネスマンはスーツやネクタイなどのファッションにばかり意識が向きがちです。でも私は、人の見た目は「肌+髪・目力・腹・姿勢」で9割決まると考えています。いくらお洒落をしても、肌の血色が悪ければ、「疲れているみたいだけど、大丈夫かな?」と相手に不安を与えてしまいます。どんなに格好良いスーツを着ても、お腹が出ていたら、「この人は不摂生で、だらしがないのかな?」と思われてしまうでしょう。いくら外側を取り繕っても、その人の本質はごまかせないのです。

 中でも、肌は見た目を左右する重要な要素。なぜなら、その人の心と身体のコンディションが最もわかりやすく表われるからです。肌は胃や心臓と同じ臓器(器官)の1つ。その人の肌を見れば、内臓の健康状態も推測できてしまいます。

 とくに印象に大きく影響するのが、顔の血色の良し悪しです。血色が良くツヤのある肌は、気力、体力ともに充実しているように見えますし、肌が青白くガサガサしていると、不健康で気分が落ち込んでいるように見えます。肌を見れば、身体はもちろん、心の状態まで見透かされてしまうのです。心身の状態が悪ければ、当然、仕事のパフォーマンスが低下します。肌のコンディションが良いことは、自分が成果を出せる人間であることの証なのです。

 

年齢による衰えをいかにカバーするか?

 印象を決める最重要ポイントは肌ですが、それに付随する「髪」「目力」「腹」「姿勢」の4つも、ビジネスマンにとって無視できない要素です。

 髪も、肌と同様、他人の目に触れやすい部分。細くて柔らかい髪は優しさや女性らしさを印象づけるにはいいのですが、ビジネスに必要な力強さには欠けます。とくに男性は、太くて丈夫そうな髪質を目指すといいでしょう。若々しく見せるには、ある程度の毛量も必要です。

 目力は、自分のやる気や情熱を周囲に伝えるために欠かせません。目をしっかり開いて相手を見つめ、瞳がキラキラと輝く人は、「できる人」という印象を与えることができます。

 ところが、人は年齢とともにまぶたが下がり、目が開きにくくなるものです。これは、涙の分泌量が減って目が乾くことが原因。目の表面に留まる涙の量が少ないと、瞳の輝きも失われます。また、ドライアイだと本人も不快感を覚えるので、まばたきを多くするようになり、周囲に「緊張しているのかな?」「落ち着きがないな」という印象を与えてしまいます。

 お腹は、その人の自己管理能力を表わす部分です。お腹が出ていれば、「不摂生な生活を送っている人」「食べたいだけ食べてしまうような、欲求に流されやすい人」という印象を与えます。すると、「自分の健康さえ管理できない人が、重要なプロジェクトを管理できるのか?」と仕事の能力まで疑われるのです。お腹は仕事上の信頼に関わる重要ファクターだと肝に銘じましょう。

 姿勢は、文字からもわかるとおり、その人の「勢い」を表わす「姿」。背筋が伸びていれば自信があって積極的な印象を与えますし、曲がっていれば自信なさげで消極的な印象に。また、猫背の人は実際の年齢以上に老けて見えますから、年齢を重ねるほど背筋をピンと伸ばし、若々しさを保つ努力が必要です。

 

次のページ
肌 >

著者紹介

平松由貴(ひらまつ・ゆき)

美容コンサルタント

〔有〕IMコンサルタント専務取締役。日本で唯一の「経営コンサルティング会社に所属する美容コンサルタント」。日本美容皮膚科学会所属。看護専門学校で准看護師の資格を取得後、IMコンサルタントに入社。多くのエグゼクティブを見てきた経験と、美容の知見を融合させることで、肌の改善を通じて印象力や社会的な評価を高めるためのアドバイスを提供している。

THE21 購入

2024年12月

THE21 2024年12月

発売日:2024年11月06日
価格(税込):780円

関連記事

編集部のおすすめ

精神科医による「対人関係の悩み」診断

ゆうきゆう(精神科医/心理研究家)

"コミュ障"のアナウンサーが教える「困らない話し方」

吉田尚記(ニッポン放送アナウンサー)