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「無表情」を卒業する6ステップ 好感度が上がる表情の作り方

三木佳世子([株]MiraiE 代表取締役)

「口下手でも~」

人の印象は、言葉よりも表情で決まる。NHKディレクターとして数多くの一流の表現者を見てきた三木佳世子氏が、好感度を高める「非言語力」の鍛え方を紹介する。

※本稿は、三木佳世子著『口下手でも選ばれる人がやっていること』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)から一部抜粋・編集したものです。

 

非言語トレーニング:表情

非言語力の一番大きな要素とも言えるのが、表情です。

私たちは表情だけで、多くの情報を受け取っています。試しに、映画やドラマを字幕オフ・音声オフで見てみてください。登場人物たちの表情だけで、どんな場面なのかが伝わってくると思います。

しかし、街中で耳栓をして人を観察しても、ドラマや映画のようには内容が伝わってこないと思います。まさにこれが、非言語表現の情報量の差です。

「顔」で表現できるようになると、言葉が出なくてもその場をやり過ごすことまでできるようになります。特に磨くべきは、心のこもった笑顔。笑顔は人との関係の潤滑油になります。スマイルは0円なのに、リターンは大きい!さぁ、眠っている表情筋を呼び覚ましていきましょう!

 

1.鏡の前で「虚無顔チェック」

まず、自分自身の「無」な表情の確認をします。

鏡の前では思わず口角を上げて〝良い顔〟をしたくなるものですが、グッと堪えて無表情と向き合います。冷静に、どんな印象を受けるかを書き留めておきましょう。

口下手でも選ばれる人は、ふとした瞬間の表情すら、自然とにこやかで素敵なもの。無意識の自分がムスッとしていて不機嫌そうに見えるなら、通常モードの自分の顔の筋肉に、「素敵に見える表情」を覚え込ませてください。

 

2.くしゃくしゃ顔で表情筋を鍛える

顔には40個以上の表情筋があると言われています。けれど私たちは、そのすべてを常に使っているわけではありません。無意識のうちに、限られた筋肉だけで表情を作っている人が多いのです。使っていない筋肉を動かせるようにしていきましょう。

これは、演劇の稽古で教えてもらったトレーニング方法です。

まず、顔の中心に目、眉、口、頬、すべてを集中させます。

その後、解放!逆に、全部のパーツを顔の隅っこに追いやるイメージで、口を大きく開けます。次に、縦に細長く、横に細長く、右斜め上・左斜め下、左斜め上・右斜め下というように、各方向へ顔を動かします。

一連の動きができたら、ランダムに顔をくしゃくしゃに動かします。〝くしゃおじさん〞になった気持ちでとにかく豪快に‼恥ずかしい、なんて気持ちはなくしてとにかく動かしてみてください。顔全体がぽっぽと温かくなったら、上手に動かせている証拠です。しわやたるみの予防にもつながると言われているので、ぜひトライしてみてくださいね。

顔がどのくらい動いているのかわからない方は、ぜひ動画を撮って確認しましょう。1カ月も続けていくと、顔の筋肉の可動域が大きくなっていることが実感できると思います。

「口下手でも~」

 

3.1日10回、口角を上げる練習

好感度の高い人になるために大事な「口角」を意識的に動かしていきます。ちょうど良い位置まで口角を上げる練習をしてみましょう。

まずは鏡に対して横向きになり、自分がいいと思う位置まで口角を上げます。その顔のまま、体を正面に向けてください。

いかがでしょうか?ほとんどの方が、自分で思っているよりも口角が上がっていないことに気づくでしょう。私は、少し笑っているくらいの意識だと「全く笑えていない」ということに気づいてから、大笑いを意識するようになりました。

自分が思っているよりも大袈裟に笑うくらいが、ちょうどいい笑顔だったりするものです。この練習を1日10回続けることで、脳内のイメージと実際の表情が合ってきます。実際に上がって見える口角の感覚を体に覚え込ませましょう。

 

4.目元だけで笑う「アイスマイル」を試す

私たちが「笑顔」だと感じるのは、口元だけではありません。口元だけ笑っていても、目が笑っていなくて怖い...と感じることもありますよね。

そこで取り組んでいただきたいのが、目元だけで笑うアイスマイル。どのくらい目を細めて、目尻を下げればほほえんでいるように感じられるのかを確認します。上記の口角トレーニングと同じで、鏡を見ずに目元にほほえみを作り、鏡を見てチェックを繰り返してみましょう。

なかなかうまくいかない方は、鏡を見ながら試してみてください。マスクをして練習するのもおすすめです。強制的に口元を隠すことで「目元」だけに意識を集中させることができます。

鏡を見て目元の笑顔を作る→鏡に背を向けて10秒キープ→もう一度鏡を向いて、笑顔がキープできているかを確認するのもいいでしょう。

 

5.喜怒哀楽の表情を10秒ずつ作る

最後に、笑顔以外の表情も作れるようになっておきましょう。ここではわかりやすく、喜怒哀楽の表情を練習します。

自分が喜んだときのこと、怒ったときのこと、悲しんだときのこと、楽しいと感じたときのことをそれぞれ思い出し、内側に感情を作ります。その状態で表情を変えてみてください。

どれも同じ表情になる、なんてことは本来ないはずです。でも、最初は意外と表情が変わらず、同じ表情になってしまうもの。そんなときは「福笑い」を頭の中に思い浮かべてみるとうまくいきます。

・眉は釣り上がるのか、下がるのか
・眉間にしわが寄るのか、おでこにしわが寄るのか
・目は見開くのか、細めるのか
・口角は上がるのか、下がるのか
・口は横に開くのか、縦に開くのか

まず、顔のパーツの動きを一つひとつイメージしないことにはうまくいきません。

頭の中だけでイメージすることが難しい場合には、簡単なイラストを描いてみるのもオススメ!自分の
中で、表情を作るポイントを事前に設定してみるとうまくいきます。

プロフィール

三木佳世子(みき・かよこ)

株式会社MiraiE 代表取締役

1983年生まれ、滋賀県出身。慶應卒後、NHKディレクター12年。NHKスペシャル、クローズアップ現代など100本以上を制作、菊池寛賞・NHK会長賞受賞。現在は「伝える力」を軸に、幅広く事業を展開。

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