この指針においてはより詳しく、何がパワハラになるかが取り上げられています。たとえば、「精神的な攻撃」なら、
・業務の遂行に関する必要以上に長時間にわたる厳しい叱責を繰り返し行うこと。
・他の労働者の面前における大声での威圧的な叱責を繰り返し行うこと
など。「人間関係からの切り離し」なら、
・自身の意に沿わない労働者に対して、仕事を外し、長期間にわたり、別室に隔離したり、自宅研修させたりすること。
・一人の労働者に対して同僚が集団で無視をし、職場で孤立させること
といったことです。
この指針の内容は、従来から「これはパワハラになる」と考えられてきたものと、それほど大きな差異はないというのが正直なところです。ただ、こうして国の指針として定められたことに、意味があると言えるでしょう。
つまり管理職としては、「何がパワハラになるのか」を改めて知っておかないことには、ある日突然部下から「これはパワハラです」と言われても、何も言い返せない、ということになるのです。
更新:11月24日 00:05