健康のためには小食が一番。そこで私がお勧めするのが、「プチ断食」です。まずは、朝食抜きから始めてみるとよいでしょう。朝食べないと空腹感で何も手につかない方は、黒糖入り生姜紅茶、もしくはニンジン・リンゴジュースを飲んで、糖分と水分を補ってください。
空腹感とは、血糖が下がったときに、脳の視し 床しょう下か部ぶにある空腹中枢が受ける感覚のことです。朝に限らず、どうしても我慢できないときは黒糖やチョコレートを食べて血糖値を上げれば、空腹は2~3分で解消されます。
私が朝食抜きを推奨するのは、朝は排泄現象が旺盛な時間帯だからです。朝食を摂ると、消化のために胃腸に血液が集まり、腎臓、直腸などの排泄臓器のみならず全身の血液量が減ってしまいます。結果、大小便や汗などの排泄現象が弱まり、血液を浄化しきれないのです。
朝を抜いた後の昼食は、補食として軽めにとります。ビタミンやミネラルを補う意味で、「そば」がお勧めです。
夜は、アルコールも含めて好きなものを食べて構いません。それが一番健康にいいからです。人間は自分に足りない栄養を「おいしい」と感じるもの。それらを夜に食べすぎても、翌日の朝食を抜けば過食は是正されます。また、プチ断食を続けると胃が小さくなるので、自ずと食べすぎを防ぐことができます。
私自身、1日1食の食習慣を長年続けながら、健康で忙しい日々を過ごしています。このプチ断食なら、夜に好きなものを食べられるので、ストレスなく続けることができるのです。
『THE21』2018年6月号より
取材構成 前田はるみ
更新:11月22日 00:05