2018年08月03日 公開
2023年03月14日 更新
資格試験合格のための勉強では、覚えることが多い。なかなか覚えられず、「歳のせいかな……」「記憶力が悪いのかな……」などと落ち込む人もいるだろう。しかし、覚えられない原因は別のところにあると、数々の受講生を資格試験合格に導いてきた山口氏はいう。
「覚えようとしても、なかなか覚えられない。自分は記憶力が悪いんだ」。そう思っている人は多くいます。
しかし、記憶力のよさは、生まれつきのものではありません。
では、覚えられる人と覚えられない人の違いは、どこにあるのか。
最大の違いは、「なんのために覚えるのか」というゴールを明確に設定しているかどうかです。
資格試験勉強の場合は、試験に合格することがゴールということになりますが、「なぜ、その資格を取るのか」という確固たる理由があることが重要です。
「最悪、今年は受からなくてもいいか……」という言葉が少しでも頭をよぎったら、アウト。人は、逃げ道があると、必ず易きに流れます。
また、記憶が苦手だと思っている人は、プランニングができていないケースもあります。
一定の期間で記憶できる量には、どうしても限界があります。資格試験の直前になってから、一気に覚えようとしても、覚えきれないのは当然。試験日から逆算して、いつまでにどれだけ記憶するかを計画する「期間のプランニング」が必須です。
また、試験がマーク式なのか、記述式なのか、あるいは口述式なのかによって覚え方を変える「アウトプット形式によるプランニング」も大事です。
わかりやすい例として、「バラは漢字でどう書くか」という問題を挙げましょう。
マーク式なら、選択肢の「薔薇」という文字を見て読める程度に覚えていれば、正解できます。
しかし、記述式なら、自分で「薔薇」と書けるように覚えておかないと、正解できません。
記憶のレベルが全然違うことがおわかりでしょう。
「記憶する」とは、「正しくアウトプットできる」ということ。アウトプットの形式を考慮せずに、なんとなく覚えても、資格試験に合格することはできません。
更新:11月22日 00:05