2017年09月11日 公開
2023年03月23日 更新
資格を取得する、新しい知識を身につけるなど、スキルアップのための勉強に終わりはない。しかし、歳を追うごとに記憶力は衰えていく。自己研鑽に使える限られた時間を最大限に活かし、より効率的に記憶する方法はあるのだろうか?暗記を中心とした勉強法で司法書士や公認会計士の試験を突破した「暗記のプロ」に話をうかがった。
どんな勉強にも共通しているのは、基礎知識をインプットしなければ何も始まらないということです。なぜなら、基礎知識がなければ、理解を深めることができないからです。考え方を学びとろうとする前に、考えるための元、つまり思考の土台を作ることが先決なのです。
そこで私がお勧めしているのは、「暗記ノート」を使った勉強法。ノートに書いて覚えるシンプルな方法ですが、書くことで思考や情報を整理し、頭の中をよりクリアにできます。
私は10代でこの方法を思いつき、試行錯誤を繰り返しながら、大学受験を乗り切りました。しかし、40代のビジネスマンにこそ有効な勉強法ではないかと考えています。
なぜなら、暗記ノートは、①暗記する情報をしぼる、②まとめる、③図で覚えるという3つのステップで作成していきますが、その過程において、「情報を選んでまとめる」という作業がキーポイントになるからです。これはまさに、資料作成などにおいて情報を選び、まとめる能力が求められるビジネスマンにこそ必要とされる能力なのです。
年齢を重ねれば、誰でも記憶力が低下しますが、暗記ノートを作ることで、覚えたことを忘れにくくし、記憶として定着しやすくするのです。
更新:11月24日 00:05