2018年05月10日 公開
2023年03月16日 更新
父親のケースはあまり見かけませんが、母親は、娘を自分にとって都合のいいように育て、子供の人生を取り込もうとすることが多いものです。口では「あなたが幸せになればそれでいい」と言いながら、心の中では「最後はあなただけが頼りだからね」と思っている母親が非常に多い。母親は「自分は家族のために生きてきた。自分の人生を生きていない」という思いが強く、同性の娘を通して、自分の人生をもう一度やり直そうとしているからです。
娘が結婚していても、夫が少しでも気を許していると、妻の母親は家庭にどんどん入り込んできます。妻にすれば子供の面倒を手伝ってもらえ、夫にすれば育児の負担が減るのは好ましいように思えます。しかし、これでは母親が家庭の主導権を握るようになってしまうのも時間の問題です。
家族の核を成すのは、あくまでも夫婦です。いくら親でも、夫婦の生活に立ち入ることは許されません。子供夫婦を頼ろうとする親に対しては、「まずは自分たちの生活を大事にしたい」という意思を伝えてもいいと思います。
もし、二世代や三世代同居を選ぶなら、お互いに立ち入りすぎないよう、より明確なルールや配慮が必要でしょう。ただ、多世代同居の家族は、子供が人間の機微がわかる大人に育ちやすいという面もあります。
ともあれ、家族の基本は夫婦であり、「お祖父ちゃんとお祖母ちゃんはその外にいる」。そのあたりを明確にしておくことが大事だと思います。
更新:11月22日 00:05