2018年02月26日 公開
2023年09月08日 更新
関節の不調を予防しようと筋肉トレーニングに励む人がいますが、残念ながらあまり意味はありません。私は通勤などで階段の上り下りや徒歩を習慣化している人ならば、ジムに通ってまで鍛える必要はないと考えています。
というのは、体重を支えるためにはある程度の筋力に加え、「関節の柔らかさ」が重要だからです。たとえば、地面に足を強く踏み込むと、同じ強さで身体に衝撃が返ってきます。その衝撃を柔らげるのが関節の柔軟性なのです。
大リーグで今も活躍するイチロー選手を見ると、関節の柔軟性の大切さがわかります。バッターボックスに立つ前には常に柔軟体操をたっぷり行なっていますが、だからこそ、野球選手にしては細い身体つきにもかかわらず、40歳を超えてもヒットを量産できるのでしょう。
関節の柔軟性を維持するためには、正しい姿勢を取り戻し、関節を正しい位置に戻すケアが肝要です。正しい姿勢だと筋肉の緊張が緩み、自ずと関節が正しい位置に収まり、血液や自律神経の流れがよくなります。
日頃より、関節を気遣った生活を心掛けましょう。
『THE21』2017年12月号より
取材構成 麻生泰子
更新:11月22日 00:05