2017年02月20日 公開
2023年04月06日 更新
言いたい言葉が英語で出てこない……。そんなときは、見切り発車で「(I 私は)」から始めてしまおう。すると、主語を固定することで、次に動詞を探すステップに集中できる。さらに、自分の考えや希望を伝えるときは、たいてい「I」から始まるのが一般的。何かと使える便利なフレーズとして「I’d like to〜」(〜したい)がある。「I'dlike to have a water. 」や「I'd like to knowyour opinion. 」、「I'd like to visit yourcountry.」などは言えるようにしておきたい。
難しい英単語よりも、あらゆるシーンで使える言葉を覚えよう。「available」「comfortable」「OK」はその一例。「available」は直訳すれば「利用できる」の意味。ただ、「Are you available today?」(今日空いてる?)、「This ticket is available」(このチケットは使える)といった使い方もできる。また、「快適な」を意味する「comfortable」も、「I'm comfortablewith cooking.」(私は料理に自信がある)といった使い方ができる。最も汎用性が高い言葉は「OK」。「Isit OK?」「 Are you OK?」は、状況やニュアンスでさまざまな意味を帯びる便利な言葉だ。
頭に浮かんだ事象をそのまま英語で表現するには、脳に「英語回路」ができていないとなかなか難しい。どうしても英語が思い浮かばないときは、窮余の策として「まず日本語で言ってみる」という手がある。日本語で「私は駅に行きたいんです」と小さな声でつぶやくと、その後「I want to go to the station.」と詰まりながらも英語が出てくることが多いのだ。これは、日本語でもいいのでとりあえず言ってみることで、言語の記憶を掘り起こすトリガーが引かれるから。いざというときのために覚えておこう。
辞書や参考書にある訳語は、馴染みの薄い言葉が多いもの。たとえば、arbitraryという単語は「恣意的な」という訳語がついているが、日常的に使う言葉ではないため、とっさに口から出てこない。それよりも、「気まぐれ/自分勝手」といった具合に、普段使う言葉に落とし込んで覚えよう。馴染みのある言葉だと、会話の中ですっと使うことができる。そのためには、英和辞典や参考書で調べた意味をそのまま覚えるのではなく、場合によって、日本語の辞書で調べて、簡単な日本語に変換してから覚えるのがお勧めだ。
話すたびに、頭の中で「英語→日本語」と変換して理解しているようでは、スムーズな会話は成り立たたない。日本語を経由せず、英語をストレートに理解できる「英語回路」を作る方法は「音読」に尽きる。たとえば、「証明書」はcertificateという。しかし、ただこの単語の字面を覚えるだけでは、会話で音を聞いても一瞬で理解することはできない。声に出して読み、舌になじませ、耳に馴染んだときに、初めて意味が脳に一発で伝わる回路ができるのだ。
知らない単語に出合ったら、恥ずかしがらずに聞き返すべき。そのとき覚えておきたいのは、「Whatdo you mean by ○○?」(○○ってどういう意味?) や、「what should I say in thissituation?」(こんなとき何て言うの?)というフレーズ。ある単語が聞き取れなかったときは、「what 」で代用する。たとえば、「He lovessurfing.」の「surfing」が聞き取れなかったら、「Heloves what?」と聞き返す。聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥。むしろ「言葉を覚えるチャンス到来!」と考えて、積極的にどんどん聞いていこう。
日本語でも周囲がうるさかったり、訛りが強かったりすると相手の言葉が半分ぐらいしか理解できないことがある。それでも大意は理解できるもの。それは英語も同じ。わかる単語を拾いながら、シチュエーションを読めば大筋はくみ取れることが多い。だから、そのシチュエーションに関連する重要単語やフレーズだけは聞き逃さないことが大切になる。たとえば、電話で話す際は「hung up」(電話を切る)、会議では「wrap up」(会議を終える)といった言葉は確実に使うはず。それらを予習しておくといいだろう。
伝えたい言葉をどう英語で言ったらいいかわからない場合、相手に答えを言わせてしまうのも一つの手。たとえば、望遠鏡という英単語がわからないとき。「Galileoused it.You use it to watch stars.」というように、自分の知っている言葉で表現してみる。そうして、連想ゲームのように聞いていけば、「Telescope!」と相手が正解にたどりついてくれるはず。ここで使える便利な表現は「You use it to〜」(〜するために使う)や「akind of 〜」(〜みたいなもの)というフレーズ。汎用性が高いので、ぜひ覚えておこう。
更新:11月23日 00:05