2016年02月14日 公開
2023年05月16日 更新
社会人になってからの英語学習で挫折した人々の共通点。それは、努力が足りないのではなく、「楽しむコツ」を知らないことだった! 高校時代に英語に目覚め、大学卒業後、TOEIC満点990点を達成したイングリッシュ・ドクター西澤ロイが、あなたの英語の悩みを解決します!
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「毎日○○分間続ける」のが難しいなら、スキマ時間にゆる~く続けましょう。お勧めは、電車の中吊り広告で目についたカタカナや英語を調べてみること。たとえば、「ランニング」の文字を見つけたら、runという単語を調べてみる。すると「走る」以外に、鼻水が「垂れる」、ストッキングが「伝線する」もrunで言えることがわかります。実生活と英語を結びつけることで英語が身近なものとなります。結果、記憶に残り、知る楽しみが増えていくでしょう。
無理もありません。万人にとって面白い教材や勉強法などそもそも存在しないからです。代わりに、自分の好きなことを教材にしましょう。音楽、読書、料理……好きな分野を英語で表現したり、英語で情報収集をしたりするのです。好きな事柄なら単語の意味を調べることも、文章を読み込むこともさほど苦になりません。趣味の知識も広がるし、外国人の趣味仲間もできるかもしれません。まさに、趣味は実益を兼ねる、一度で二度おいしい勉強法です。
僕も「単語を暗記しろ」と言われたら、しんどいです。英単語本で出合う言葉は自分とは縁もゆかりもない言葉だから、なんの感動もなく、覚えられないのです。それより、身の周りの気になった言葉から、自分だけの単語ノートを作ってみてはいかがでしょうか。イラストや図で意味を表現してもわかりやすいでしょう。覚えたい言葉、面白い言葉、心を動かされたフレーズをメモしていくと、新しい単語を知るのが楽しくなります。自分の言いたいことを伝えられる語彙が広がりますよ。
私は「2時間で話せる英会話講座」というものを開催しています。日常会話の7割をカバーするために必要な単語は約500語。中学校で習うのは約1,000語ですから、すでに十分な数の単語を知っているのです。文法がおかしくても片言でも、大意は伝えられるはずです。通じれば楽しさが味わえますし、モチベ?ションも上がります。また、会話は自分の足りないスキルを知る最高の機会です。だからまずは「会話」からスタートしましょう。
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Q5英文はそこそこ読めますが、「話す・聴く」がどうしても上達しません。 >
更新:11月22日 00:05