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「続けられない自分」を変える方法とは?

2015年12月14日 公開
2023年05月16日 更新

大平信孝(行動イノベーション協会理事長)

自分にとっての「キーハビット」を見極める

習慣化を成功させるにはまず、続けようとしていることが自分にとっての「キーハビット」かどうかを考えてみてください。なんでもいいから習慣化ではなく、自分にとって大事であり、意味があること習慣化するのがポイントになります。 

たとえば、普段英語をまったく使わないのに、TOEIC900点を取るために英語の勉強を始めた。日記を書くと気持ちの整理ができると雑誌で読んだから日記を毎日書きたくなった。など、手当たりしだいに「続けよう」と思うと、本当に続けたい習慣を選べず、本当は続けたくないもの、続ける必要がないものに、時間と労力を奪われてしまいます。自分の人生を大きく左右すること、もっとも重要なことを達成するための行動を習慣化するのです。私はこれを「キーハビット」と呼んでいます。

人生は有限です。一日のうちにできることも限られています。どんどん新しいことに挑戦できる時間と余裕がある人ならいいでしょう。しかし、仕事や勉強、家事、プライベートの時間など、すでに1日のタイムスケジュールは他の予定で埋まっている場合がほとんどです。そんな人が、「たいしてやりたくもないこと」を続けることは不可能に近いでしょう。

しかも、自分にとって重要でないことで、自分を責め、自信を失っていくのは本当にもったいないことです。習慣化を成功させるには、まず自分にとって重要な「キーハビット」をみつけてください。

 

「行動」を「習慣」に変えるキーワード、それは……

行動イノベーションの専門家として活動する前の私がそうだったように、これまでと同じ方法で習慣化しようとすると、同じところで失敗を繰り返すことになります。では、いったい何が成功のカギを握っているのでしょうか? どこからどう変えていけば、自分の定着させたい行動が実際に定着するのでしょうか?

そのカギをひと言で表せば、「味わいたい!」という言葉です。

「行動習慣化についてなのに、キーワードが『味わいたい!』という、ざっくりしたもので本当に効果があるの?」と思った方もいるかもしれません。でも、本当です。「味わいたい!」こそが、キーワードなのです。この「味わいたい!」がなければ、続けることはできません。ダイエットであろうが、毎日の読書であろうが、味わいたくないものは、無意識が何か原因をつくって回避しようとするからです。

「味わいたい!」さえ大事にすれば、「とにかく続けたくなる」のです。「行動する目的を見失わなくなる」のです。そして、気がつけば、続けたかった「行動」が、いつの間にか自然と「続いてしまっている」のです。

では、「味わいたい!」とは、いったい何なのでしょうか? 「味わいたい!」を大事にすると、なぜ「行動」を「習慣化」できるのでしょうか? 

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著者紹介

大平信孝(おおひら・のぶたか)

アンカリング・イノベーション代表

中央大学卒業。長野県出身。
脳科学とアドラー心理学を組み合わせた、独自の目標実現法「行動イノベーション」を開発。その卓越したアプローチによって、これまで1万5000人以上の課題を解決してきたほか、オリンピック出場選手、トップモデル、ベストセラー作家、経営者など各界で活躍する人々の目標実現・行動革新サポートを実施。その功績が話題となり、各種メディアからの依頼が殺到。現在は法人向けにチームマネジメント・セルフマネジメントに関する研修、講演、エグゼクティブコーチングを提供。これまでサポートしてきた企業は、IT、通信教育、商社、医療、美容、小売りなど40以上の業種にわたる。
「2030年までに次世代リーダーをサポートするプロコーチを1000人輩出し、日本を元気に!」を目標に掲げ、プロコーチ養成スクール「NEXT」を開講。

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