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5分早く起きるだけでOK! 自分を認められるようになる3つの方法

白石慶次(非認知能力トレーナー)

5分早く起きるだけでOK! 自分を認められるようになる3つの方法

大きな成功だけを成果だと思ってないだろうか。実は、成長し続ける人ほど「小さな達成」を見逃さず、自分で承認しているという。自己効力感を高める3つの習慣を解説してもらった。

※本稿は、白石慶次 著『「好かれる人」のこれだけ いつも選ばれる人に変わる非認知能力のトリセツ』(すばる舎)の内容を一部抜粋・編集したものです。

 

小さな達成を承認することの重要性

「今日、何か達成したことはありますか?」

こう聞かれると、多くの人は「特に何も...」と答えます。大きな成果を出したわけでもない。目標を達成したわけでもない。普通の一日だった、と。

でも、本当にそうでしょうか?

朝、時間どおりに起きた。出勤して、仕事をこなした。メールを返した。会議に出た。資料をつくった。帰宅して、夕食をつくってお風呂に入った。こうして本を読んでいる。

これらは、すべて「達成」です。

「いやいや、そんなの当たり前のことでしょう」と思うかもしれません。

でも、その「当たり前」ができていることを、あなたはちゃんと認めていますか?

自分を認めることができるようになると、不思議と、次に「何かやってみよう」という気持ちが生まれてきます。人は“できたこと”を自覚したときに、次の行動を起こすエネルギーが自然に湧いてくるからです。

けれど、多くの人は日常のなかでそのエネルギーを生み出すチャンスを自分で奪っています。

それは、「この程度ではまだ達成とは言えない」と、自分が成し遂げた小さな成果を無視してしまうからです。

努力が報われないと感じるとき、人は「結果が出ていない」と思いがちです。

でも、実際には「自分の進歩を確認していないだけ」な場合が多いのです。

どんなに小さな前進でも、それを“自分で承認する”こと。それこそが未来に向かう力の源泉になります。

・昨日よりも5分早く、朝起きることができた
・言葉に詰まらずに意見を伝えられた
・苦手な相手にも笑顔で挨拶できた

たったこれだけのことでも、確実に前に進んでいます。そのため、その瞬間を「よし」と言葉にして残すことが、自分の成長を“見える化”する行為になります。

 

承認のエネルギーサイクルをぐるぐる回せ!

自分の小さな達成を承認すると、不思議なことが起きます。

次に挑戦するエネルギーが湧いてくるのです。

人は、自分の「できた」を認識した瞬間に、脳のなかで小さな報酬(ドーパミン)を受け取ります。それが、「もっとやってみよう」と思う原動力になります。

つまり自分を承認することは、単なる慰めではなく“心理的なエネルギー補給”なのです。

私はこれを「承認のエネルギーサイクル」と呼んでいます。

小さな達成を認める→達成感を味わう→エネルギーが湧く→次の行動ができる→また小さな達成が生まれる→認める→...

この好循環が回り始めると、人は自然と前に進めるようになります。

小さな承認がもたらすのは、満足ではなく「自己効力感」です。自己効力感とは、「自分はできる。自分が動けば変えられる」と感じられる力のことです。

この感覚があると、挑戦へのハードルが下がります。大きな挑戦は、いつも小さな成功体験の積み重ねの上に成り立っているのです。

反対に、完璧を求めて「もっと大きな成果を出さなければ」などと思うほど、挑戦の機会を失ってしまいます。

行動するたびに“合格・不合格”で判断していては、誰でも疲れてしまうからです。

再度、私自身の体験を紹介します。20代の頃の私は、「バカだと思われたくない」という考えから、会議で話題についていけなくなっても、わかったふりをしてその場をやり過ごしていました。

結果、あとから調べる時間が必要になり、仕事が遅れるなんてこともありました。

ですが、自分が知らないことを受け入れ、その場で質問をして解決できるようになってからは、仕事が捗るようになりました。

これは、「その場で質問をする」というとても小さな行動、ある意味で当たり前の行動なのですが、当時の私にとっては大きな前進であったその小さな“達成”を、きちんと自分で認めてあげたことによって成し遂げたものです。

小さな達成を、そのつど自分で認めていく積み重ねが、現在の自分にまでずっとつながっているのを感じています。

 

小さな達成を見逃さないための3つの方法

具体的には、どうやって小さな達成を承認すればいいのか。3つの方法を紹介しておきます。

いずれも少し難しく感じるかもしれませんが、頑張った自分自身を感じながら行うと、より効果的です。

小さな達成の承認法①1日の終わりに「達成できたこと」を3つ書く

寝る前に、今日自分が達成できたことを、手帳などに3つ書き出してください。内容は、まったく大きなことでなくてかまいません。それこそ「朝ごはんを食べた」「電車で席を譲った」「笑顔で挨拶した」など、どんな小さなことでもかまいません。書くことで、「自分は、今日も何かを達成した」のだと認識できます。これを続けると、自然と「できたこと」に目が向くようになります。もちろん、紙に書き出すのではなく、デジタルなツールを利用して記録してもかまいません。

小さな達成の承認法②「よくやった」を口グセにする

何かを終えたら、心のなかで「よくやった」と言ってください。メールを送ったら「よくやった」。会議が終わったら「よくやった」。家事をひとつ片づけたら「よくやった」。最初は違和感があるかもしれませんが、口グセにすることで、自然と自分を認める習慣がつきます。

小さな達成の承認法③「当たり前」を疑う

「こんなのは、当たり前のことだな」と思ったら、一度、立ち止まってください。それは、本当に当たり前のことでしょうか?たとえば、「体調が少し悪かったが出勤した」...これは当たり前のことではありません。「苦手な人とも笑顔で話した」...これも当たり前のことではありません。「疲れていたが、家族のために料理をつくった」...もちろん、これも当たり前のことではありません。あなたが「当たり前だ」と思っていることの多くは、実は「あなたが頑張って、結果として達成したこと」なのです。それを素直に認めるようにしましょう。

プロフィール

白石慶次(しらいし・けいじ)

非認知能力トレーナー

大学卒業後、システムコンサルティング会社に入社。多様な大規模プロジェクトに携わる一方で、人材育成業務にも従事。富士通ラーニングメディア認定講師として活躍したのち、30歳のとき企業研修講師として独立。一般企業に加え、官公庁・自治体、学校法人、医療法人でも研修実績を持つ。
新卒時、大企業に就職できなかった劣等感から、ビジネス書や自己啓発書を読み漁り、さまざまな資格も取って仕事に打ち込む。それでも状況が好転せず悩んでいた折、“非認知能力”に出会い、スキルやノウハウだけが人生や仕事の成果を決める要素ではないと気づく。その後、非認知能力の研究と実践を重ね、「大人の非認知能力育成プログラム」を開発し、これまで5,000名以上に提供してきた。大学との産学連携・共同研究により、講座の有用性について学術的な検証も進めている。
2025年末にお笑い芸人トンツカタン森本氏と開始したポッドキャスト番組『学校では教えてくれない“見えない力”の授業 〜大人の非認知能力〜』は、開始2ヶ月でApple Podcastのビジネスランキング第1位を獲得した。

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