
ビジネス書を中心に、1冊10分で読める本の要約をお届けしているサービス「flier(フライヤー)」(https://www.flierinc.com/)。これまで約4,300冊の書籍をご紹介してきました。
本記事ではフライヤー編集部が、特にワンランク上のビジネスパーソンに読んでほしい本をピックアップ。今回のテーマは「一歩先の投資術」です。もう一歩踏み込んだ株式投資にチャレンジしたい――。そんな方にぴったりの3冊をご紹介します。
※本稿は投資に関する書籍を紹介するものであり、個別の金融商品を推奨するものではありません。金融商品の価値は状況によって変動しますので、購入を含む投資の判断はご自身の責任で行なうようお願いいたします。

株式投資は、買付時と売却時の差額である「売却益」を狙うのが一般的ですが、投資の中級〜上級者の間で注目されているのが「増配株投資」です。個別株を長期保有し、「配当金」を受け取りながら資産を増やしていく投資法です。
そのノウハウを余すところなく紹介したのが、『年収300万円から年配当804万円をもらう「激・増配株」投資入門』(Ricky/KADOKAWA)。著者のRicky氏は、増配株投資によって配当金だけで年額804万円を得るようになり、47歳でFIREを実現しました。就職氷河期世代として30代はブラック企業で働き、年収は300万円台。それでも増配株投資によって人生を切り開いた、まさにドリームストーリーでもあります。
増配株投資にはさまざまな手法がありますが、著者が実践しているのは「株コレクター投資術」。割安な優良株を厳選し、あとはひたすら保有し続けるシンプルな手法です。一度買った株はよほどのことがない限り売らないため、「株をコレクションする」ような投資スタイルであることから、この名前が付けられたそうです。
株コレクター投資術で重視するのは「増配率」。元手が小さくても、増配率の高い銘柄を長期間保有し続けることで、大きなリターンが期待できます。そのために最も重要なのが銘柄選定です。PER、PBR、ROE、ROAなどから割安な優良銘柄をスクリーニングし、さらに配当利回りや時価総額などの条件で絞り込んでいきます。選定にはひと手間かかりますが、本書ではそのプロセスも丁寧に解説されているのでご安心を。
一時的な流行に振り回されることなく、着実に資産を増やしたいという方は、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

エヌヴィディアやブロードコムなどの半導体関連銘柄や、GAFAMを中心としたテック株が成長を続ける米国株。今年6月にはスペースXも上場を果たし、米国株への注目はますます高まっています。
S&P500などのインデックス投資を始めている方も多いと思いますが、この機会に「米国の個別株にも挑戦したい」という方におすすめしたいのが、『世界最強の米国株で始める株の教科書』(PAN/フォレスト出版)です。
著者のPAN氏は2013年から本格的に米国株投資を始め、当初100万円だった金融資産を10年で1億円、その後は4億円まで増やした個人投資家です。現在はアーリーリタイアし、YouTubeやSNSで米国株投資のノウハウを発信しています。
米国株の魅力は、「経済のファンダメンタルズが強い」「世界をリードする革新企業が集まっている」「株主への情報開示や株主還元が充実している」などさまざまです。また、1株単位から購入できる手軽さも、日本株にはない魅力のひとつです。
個別株投資における最大の難関は銘柄選びです。米国には約6000社もの上場企業があり、その中から「伸びる企業」を見つけなければなりません。本書では、情報収集に役立つサイトや銘柄分析の方法に加え、株価と密接に関係するマクロ経済についても解説しています。
個別株投資で成果を上げるには、「勉強」は避けて通れません。逆に言えば、学ばない人が多いからこそ、しっかり学べば「上位10%の投資家」になれると著者は断言します。
本書は投資ノウハウだけでなく、「学び」の要素もたっぷり詰まった一冊。これから米国株投資を始めたい方、本気で資産を増やしたい方におすすめです。

株式投資で最も怖いのは「暴落」です。日経平均株価が次々と最高値を更新し、株価が上昇を続ける今、「いつ大暴落が来るのだろう」と不安に感じている方も少なくないでしょう。
しかし、歴史を振り返ると、株価暴落は何度も繰り返されてきました。2000年以降だけでも11回、およそ2年に1度のペースで発生しています。それでも長期的に見ると、株価は暴落と回復を繰り返しながら、着実に上昇を続けてきたのです。
『株の爆益につなげる「暴落大全」』(はっしゃん/KADOKAWA)では、株価暴落を「10倍株の起点」と捉え、絶好の買い場と位置づけています。過去の暴落を分析した上で、暴落後の最安値付近から「10倍株」を狙う方法をステップ・バイ・ステップで紹介します。
実際、暴落後に10倍株となった銘柄は数多く存在します。たとえば2000年代初頭のITバブル崩壊。当時はインターネットの普及を背景に、ソフトバンクやヤフー、楽天などのハイテク銘柄が急騰しました。しかし、その後バブルが崩壊し、いずれも株価は90%以上下落しました。
それでも現在では、これらの企業はいずれも当時の安値から大きく成長しています。もちろん、バブル崩壊を機に姿を消した企業もありますが、暴落そのものを過度に恐れる必要はないのです。
今後も株価暴落は必ず起こるでしょう。そのときにどう備え、どう利益につなげるか。その考え方とノウハウを学びたい方は、ぜひ手に取ってみてください。
更新:07月07日 00:05