2021年07月14日 公開
エンターテインメント業界においても、これからはますます「考える力」が求められます。従来のプロデュースの手法が通用しなくなり、成功事例の横展開も通用しなくなるということは、毎回新しく手法を編み出す必要があるからです。
豊かな発想力はもちろんのこと、目の前の才能を信じ、見せ方を熟考する熱意や誠意も求められます。
また、昨今はタレントの事務所退所のニュースがしばしば巷を騒がせています。
これは、事務所が必要ない時代になったということではなく、事務所に所属して芸能活動をすることも、所属せずに芸能活動をすることもできるようになった、つまり、選択肢が増えたということです。
フリーランスのタレントも仕事がしやすい業界にならなければなりませんし、同時に、事務所は、事務所に所属することの利点を提供できるよう、企業価値を高める必要があります。
事務所の価値は、様々な才能をコーディネートする力やプランニング力などから生まれます。
そして最後に、「当たり前のことを当たり前と思わない力」を持ちましょう。
コロナ禍によって、エンターテインメント業界は、自身の中に様々な「偏り」を発見しました。これまで当たり前と見なされてきたことが変化していくでしょう。今ある「当たり前」に対して疑問を抱くことが必要です。
コロナ禍は、疑問を持つ機会になりました。リアルな場を共有することも、声を出すことも、当たり前ではなかったことを、日々思い知らされているのですから。
その感覚を掘り下げることが大事です。「実は幸せだったこと」「実はおかしいこと」に向き合う姿勢は、非日常の楽しさを提供するビジネスに、きっと活きるでしょう。
更新:11月24日 00:05