2019年09月24日 公開
2023年07月12日 更新
メタ思考の軸となるのは、「なぜ?」を用いる「Why型思考」と、抽象化によってメタのレベルに上がることで遠くのものをつなげて新しい発想を生み出す「アナロジー思考」だと、ビジネスコンサルタントの細谷功氏は言う。ここでは、アナロジー思考について、具体的な事例をあげながら解説していただいた。
※本稿は、細谷功著『メタ思考トレーニング』(PHPビジネス新書)の一部を再編集したものです。
あるお題が与えられたとした場合に、それから別のものを連想するトレーニングをしてみると、「筋の良い」アイデアと「筋の悪い」アイデアが出てきます。ここでは、その「筋の良さ」がどうやって決まるのかを体験してもらいましょう。取り上げるのは「回転寿司」です。
「回転寿司」というのは非常に特徴的なレストランの業態であり、アナロジー的にも「真似をする」様々な特徴を持っています。ここではそこからどのように他の世界への展開が可能か、演習問題を通じてアナロジー思考のイメージをお伝えしたいと思います。
【演習問題】
回転寿司以外に、何かを回転させる「回転○○」のアイデアを考えるとともに、「なぜ○○なのか?」、そして「その成功要因は何か?」について考察してください。
・ 演習のポイント(1):類似の食べものから始まって、どこまで「遠くに」(食べもの以外や動物、あるいは人間にも)この業態の特徴を飛ばして膨らませることができたか?
・ 演習のポイント(2): 回転の仕方も回転寿司スタイルから始まってどこまで抽象化して別の形態まで考えることができたか?
・ 演習のポイント(3):成功要因について、どこまで抽象化しつつ「寿司ならでは」の特徴まで抽出することができたか?
・ 演習のポイント(4): 同じく成功要因について、顧客(あるいはユーザー)側の視点のみならず提供者(お店)側の視点も出すことができたか?
更新:12月02日 00:05