2018年12月10日 公開
2023年03月14日 更新
近年は、仕事とプライベートを切り分ける「ワーク・ライフ・バランス」の考え方が浸透してきています。しかし、生産性を上げ、かつ生活も豊かにしたいなら、「ワーク・ライフ・インテグレーション」のほうがいいと思います。
ワーク・ライフ・インテグレーションとは、仕事とプライベートを区別するのではなく、フレキシブルにマネジメントしながら、仕事とプライベート、双方の質を高めようという概念。働く場所や時間を制限しないで、いつでもどこでも必要なときに働いたほうが、トータルで見ると仕事の負荷が小さくなる、という考え方です。
例えば、朝起きたときや夜寝る前にもメールを確認して、必要なものにはすぐに返信する。「朝から晩まで仕事をしていたら、息が詰まるよ」と思うかもしれませんが、案外、そうやって朝も夜も対応したほうが、余計なトラブルを招くことが減って、トータルで見れば、仕事の時間が減り、プライベートの時間が増えると思うのです。
仕事とプライベートをはっきりと切り分けたい人も、試しに切り分けるのをやめてみてはいかがでしょうか。意外と、仕事がラクになるかもしれませんよ。
生産性を向上させるためには、「着工から完成までのリードタイムを短縮すること」が大変効果的です。そして、リードタイムが長くなりがちなのが、他の人に仕事を頼むときです。
人に頼んだ仕事が遅れるのは、実は頼んだ相手よりも、頼む側に問題がある場合が多いものです。その典型が、「自分の仕事を優先して、他の人に仕事を頼むのが遅れた」というケース。
例えば、午前中にお願いしておけばすぐに対応してもらえたのに、午後にお願いしたら、その人が外出していて、翌日まで待たないといけなくなった。下手をすると、相手が休暇に入ってしまい、1週間待たねばならなくなってしまった……。こういうことが1件でも起こると、他の仕事にも悪影響がおよびます。
また、相手が必ずしも自分の理想通りのスケジュールで仕事を仕上げてくれるとは限りません。
他の人にお願いする必要がある仕事のことは、自分でする仕事よりも優先して考えるようにしましょう。
更新:11月24日 00:05