2018年10月29日 公開
2023年03月14日 更新
本を読む行為は、考えることそのもの。思考の足跡を残すために、線を引いたり、書き込みながら本を読む方は多いと思います。私にとっても本は、まさに「思考の文房具」なのです。
私は4色ボールペンを使いながら本を読んでいます。赤は、今の仕事に必要な内容。青は、今の仕事に関係ないけれど、興味や関心がある内容。緑は、将来のネタとして使えそうな内容。黒はメモ用として使い分けます。
とはいえ、参照したいときに、どこに線を引き、メモしたのかを忘れてしまっては意味がありません。
そこで、私は本を読む際は必ず、検索機能を高めるため「クロスレファレンス」を作成しています。メモしたページにスムーズに移動するための言わば「道標」です。
ポイントは、見返しや扉といった余白の多いスペースに、短くまとめること。メモを記載したページ数を一望の下に俯瞰できるので、簡単に検索できます。
クロスレファレンスは、一冊の書籍の中だけで完成せず、関連する書籍を記載するのもお勧めです。蔵書が有機的なつながりを持ち、自分の知的世界のネットワークが広がっていきます。
最近は、電子書籍の検索とメモの機能が非常に高いので、そちらが得意な方はアナログから移行してもかまいません。
以上の読み方さえ知っていれば、どんなに難しい本でもまったく怖くなくなります。ぜひ、専門外の本や過去に挫折した本に再度挑戦してみてください。
『THE21』2018年10月号より
更新:11月25日 00:05