2018年09月05日 公開
2018年09月05日 更新
路上のミシン屋さん。小袋の修理をお願いしたら、300円。ファスナーは、足元のゴミの中から拾ってました。
20世紀最後のジェノサイドから、24年。
「ルワンダの奇跡」ともてはやされるほど、目覚ましい経済復興を遂げました。
犯罪率はアフリカでもっとも低くなり、安全です。
東京の池袋あたりではおやじ狩りに遭いかねない筆者でも、夜中に町歩きできます。
ハムの子孫が街灯のない道路の真ん中に立っていたり、薮の隅にしゃがんでいたりしていちいち驚かされますが、一度もカツアゲされていません。
ボッタクリバーもありません。
虐殺=野蛮人、問答無用の暴力的な国民かと身構えていましたが、けっこう日本人に似てました。
痒いところに手が届かない微妙な英語力もさることながら、不躾にじろじろと見ないけれど、チラチラと盗み見る引っ込み思案感。
相手の顔色を伺いつつ、声は小さく、目立たないことを良しとした控えめな振る舞い。
いまいち、何がしたいのか伝わってきません。
この自己主張の乏しい性格がために、先日、殺されるところでした。
工事中に見えなくもない、未舗装道路。
路肩に立っていた男性が、小さく手を振ったようなしないような。
なに? 手話?
バックミラーで覗くと、心持ち困惑の表情を浮かべて、呆然と立ち尽くしています。
両手に持った旗は、膝のあたりでパタパタパタ。
ハエでも追っ払っているのかと見ていたら、突然クラクション。
目の前に、爆走トラック。
逆走っ!
反対車線に逃げようとしたら、工事中!
三途の川の手前で、気づきました。
あの男性は、交通整理をしていたんですね!?
ハエではなくて、車を止めようとしていたんだって。
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主張をしない警官と、文句ひとつ言わないドライバー >
更新:11月22日 00:05