以上のように、スタンスによって投資すべき物件は違いますが、いずれにせよ、失敗しないためには十分なリサーチが不可欠です。
どんな物件なら、どのくらいの利回りが相場なのか、きちんとリサーチしたうえで、良い物件かどうかを判断してください。当然といえば当然のことなのですが、これができていない人が多いように感じます。
「この物件に投資すれば、定期預金よりもずっと高い利回りが得られますよ」という宣伝文句がよくありますが、これは、「ドトールでコーヒーを飲めば、帝国ホテルのラウンジよりもずっと安いですよ」と言っているようなもので、比較する意味がありません。
利回りが高いかどうかは、相場と比較しないと判断できません。
先述のジャンク新築についてもそうですが、業者の言うことを鵜呑みにするのもNGです。
例えば、家賃保証を謳う管理会社は多くありますが、その原資はなんなのかを考えてみるべきでしょう。
その会社が管理している物件がほぼ満室なのであれば問題ないでしょうが、空室が多ければ、ビジネスモデルとして破綻する可能性が高いはずです。
《『THE21』2018年9月号より》
更新:11月24日 00:05