2018年07月11日 公開
2023年03月14日 更新
「学び直し」の重要性については、誰もがすでに気づいていることだろう。だが、「何を学んだらいいのか」と迷う人は多いはず。目的を決めずに学び始めても勉強の成果はなかなか得られないし、せっかく習得しても自分の仕事に役立たなければ意味はない。
そこで、何を基準に学ぶものを選ぶべきかの「3つのポイント」と、それに準じた「6つの分野」を紹介したい。
「勉強をすべきことはわかっているが、何を学べばいいのか」……という悩みを持つ人は多いだろう。以前なら、自分が今やっている仕事について突き詰めていけば、それだけで食べていくことも可能だった。だが、他業種からの参入、新しい技術の誕生、そして海外との競争……これだけ劇的に環境が変わる中では、昨日と同じことだけを学んでいては生き残れないのは明白だ。
また、最近「40代以降の転職者」が増えている。早期退職などで再就職先を探さなくてはならない人もいるだろう。そうなると、自分の価値を外にわかるように示さねばならない。それにともない資格試験への関心が高まっており、改めて勉強に取り組む人も増えている。
では、具体的に何を学べばいいのか。もちろん、やりたいことをやるのが一番だが、時間が限られている以上、ある程度戦略的に取り組まなければ、仕事と両立することは不可能だろう。そこでぜひ、考えてもらいたいポイントがある。それは、
1 何を加えたらキャリアに生かせるかを考える
2 これから何が必要になるかを考える
3 もともと自分は何が好きだったかを思い出す
の3つである。
1「何を加えたらキャリアに生かせるかを考える」は当然と言えば当然だが、実際には「人気があるから」ということで自分のキャリアとはまったくそぐわない資格を目指したりする人がいる。限られた時間の中で勉強をする以上、勉強する分野を絞り込む、逆に言えば、「これは学ばない」ということを決めることも重要だ。
まずは今、自分がやっている仕事、あるいは持っている能力に対し、「これが加わったら役立つな」「人と差別化できるな」というものは何かを考えてみるといいだろう。「営業+数字能力」「法務+英語」といった「仕事と能力のかけ合わせ」、あるいは「銀行業×不動産業」といった「業界同士のかけ合わせ」、「小売業+お酒のプロ」といった差別化戦略など、いろいろ考えられるはずだ。
更新:11月26日 00:05