2018年07月11日 公開
2023年03月14日 更新
かつては、大人の勉強といえば「教養」だった。とくに歴史関係の本は40代を過ぎたら必読書と言われたものだった。今でも欧米では、文学や哲学などの基本的な知識を持っていないと相手にされないという。
だが、教養の価値はそれだけではない。たとえば歴史を学ぶことは、リーダーに必須の能力はどういうものか、あるいは組織がどんなときに暴走するのかといったことを学ぶということでもある。哲学を学べば、一面的な発想の危険性に気づかされることもあるだろう。こうした学びが、40代以降に求められる「人を動かす」「チームをまとめる」といった能力に大いに役立ってくれるのだ。
教養を単なる知識としてとらえるのではなく、「何に応用できるか」を考えながら、使える知恵にしていきたい。
(『THE21』2018年5月号より)
更新:11月26日 00:05