2018年06月22日 公開
2024年06月27日 更新
筋肉の衰えを防ぐには、日々の運動が一番。とはいえ、忙しくて時間がとれない方も多いでしょう。そこで、お勧めしたいのが「5秒筋トレ」。その名のとおり、1回5秒を基本とした筋トレです。本来は、スキマ時間に1回5秒を3セットやるのが理想なのですが、面倒くさい方は1日1回5秒やるだけでも構いません。それだけでも、毎日少しずつ続けることで、効果が現われてきます。
5秒筋トレのメニューは、ここでは紹介しきれないほどたくさんありますが、まず取り組んで欲しいのは「逆腹式呼吸」です。腹式呼吸は、息を吸うときにお腹を膨らませ、吐くときに凹ませます。一方、逆腹式呼吸は、息を吸うときにお腹を凹ませ、吐くときに膨らませます。
逆腹式呼吸によってお腹を硬く凹ませると、腹ふく腔くう内の圧力が高まり、最深層部にある腹ふく横おう筋きんという筋肉が鍛えられます。腹横筋はお腹を腹巻き状に覆っている筋肉で、これを鍛えると背筋が伸びて姿勢が良くなります。すると、姿勢を保つために必要な他の筋肉も自ずと鍛えられるのです。
筋肉がつけば基礎代謝量が増えて太りにくくなる。すべては呼吸と姿勢を整えることから始まります。呼吸と姿勢が崩れたまま身体を鍛えてもケガをするだけなので、まずはこの逆腹式呼吸をマスターしましょう。
呼吸と姿勢を整えたうえで、余裕があるのなら、次は脚の筋肉を鍛えてください。人間の身体は、足腰の筋肉が衰えやすい傾向があるからです。とくに、骨が弱くなる中高年以降は、転倒すると怪我が治りにくいので注意が必要です。
『THE21』2018年6月号
取材構成 長谷川 敦
更新:11月24日 00:05