2016年10月18日 公開
2023年05月16日 更新
新日本プロレスをV字回復させた「100年に一人の逸材」・棚橋弘至。何事にも全力で組織をも変えた、その生き様は従来のプロレスファンのみならず、さまざまな人から支持されている。この企画では読者の皆さんからお寄せいただいたお悩みに、棚橋選手がお答えする。《取材・構成=村上敬、写真撮影=永井浩》
Q1 20代の男です。これまでに女性と付き合ったことがありません。学生の頃からあまり女子と話せなかったので、女性に話しかけるのが怖いのです。どうすれば自分でも女性と普通に話せますか。
女性に話しかけることをためらってしまうのは、会話が続かなくなることを恐れているからでしょうね。沈黙を怖がらずに受け入れるという選択肢もありますが、それが可能なのは、黙っていても向こうから女性が寄ってくるイケメンだけ。僕も含めて普通の人はそううまくいかないから、やはり自分から話しかけるしかありません。
では、会話が途切れることに対する恐怖心を克服するには、どうすればいいのか。一番いいのは、話せるネタをたくさん持っておくこと。要は話題が豊富な男になれってことです。
勘違いしてはいけないのは、話のネタ=自分の好きな話ではないということです。自分が好きな趣味の話ならいくらでもネタがあるかもしれませんが、聞かされているほうは退屈です。大切なのは、相手が楽しめるネタかどうか。自分が興味を持っているというだけでなく、女性の関心も高いネタをどれだけ仕入れられるかが勝負です。
具体的にお勧めしたいのは、ファッションのネタかな。女性にかぎらず、人は褒められるとうれしいものです。ただ、「○○さんはかわいい」と容姿を直接褒めると女性は警戒心を抱きます。褒めるなら相手が身につけているアイテムを褒めるのが良いと思います。
アイテムは女性の分身。たとえば「そのニット帽、よく似合っているね」「そのストール、素敵だね」などと間接的に褒めると、女性は心を開いて話を聞いてくれます。
ファッションネタは、その後の話題も膨らみやすいと思います。「好きなブランドはどこ?」「それ、どこのお店で買ったの?」などというようにつなげていけば、会話も弾むんじゃないかな。
こうした会話をするためには、普段からファッションについて勉強しておく必要があります。僕はもともと洋服が好きでした。身体に合うサイズが少ないから、ショップにも詳しくなった。おかげでネタに困りませんが、今まで興味がなかった人は、意識的に情報を仕入れたほうがいい。
かといって、無理にお洒落さんになる必要はありません。棚橋調べですが、女性に一番ウケるのは、なんといっても清潔感のある白シャツです。ファッション自体はシンプルだけど、会話が弾む程度に知識があるというのが、ちょうどいいバランスかもしれません。
ファッションが苦手な人なら、筋トレをしましょう。女性はガリガリの男性より、筋肉がついた男性のほうが好き。ちなみにこれも棚橋調べです(笑)。
筋トレすると姿勢が良くなって自信がつくだけでなく、話のネタも豊富になります。女性のほとんどはダイエット願望を持っていて、どのようなトレーニングに効果があるのか知りたがっています。たとえば、「ダイエットをするなら、筋肉量の多い太ももを鍛えるべき。脂肪の燃焼効率がいいから、軽くスクワットをするだけで効果があるよ」と教えてあげれば、女性のほうから「もっと教えて!」と言ってくるかもしれません。ダイエットネタは鉄板なので、ぜひ自分で実践して、会話に役立ててみてください。
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更新:11月22日 00:05