2018年06月12日 公開
2023年03月14日 更新
今ではロシアでも、ウォッカをカクテルにして飲む人が増えています。
それもいいのですが、ウォッカを味わうなら、やはり伝統的な飲み方がお勧め。小さなショットグラスに注いで、ストレートで、一気に飲み干します。
アルコール度数が高いということで、ストレートで飲むのを過度に敬遠する人もいるようですが、40度というのはウイスキーと同じくらいの度数です。
ロシア人はウォッカを評して「いいウォッカだ」とはいいますが、「おいしい」という表現はあまり使いません。ワインのように舌の上で転がして味わうのではなく、飲み干した後味を、のどと鼻腔で楽しむお酒だからです。
冷凍庫で冷やしておくと、よりまろやかで芳醇になります。中には、「マイナス20度とマイナス15度とでは風味が違う」などと、細かく温度にこだわる人もいます。
伝統的なロシアの宴会では、ウォッカを飲む前に、まず、かなりボリュームのあるザクースカ(前菜)を食べます。無塩バターをたっぷり塗った黒パンを食べたり、二日酔いに効くといわれているレモンの輪切りに砂糖をつけて食べたりして、悪酔いしないための対策もします。
そうしてお腹の状態を整えてから、ホストによる乾杯の音頭で、出席者全員がウォッカを飲み干します。
そのあとは、間隔を空けながら、出席者の誰かが音頭を取って乾杯を繰り返す。飲むのは乾杯のときだけで、日本の宴会のように、各自がちびりちびりとマイペースで飲んだり、注ぎつ注がれつしたりすることはありません。
いろいろな銘柄のウォッカを置いている店は多くありませんが、ロシア料理店や一部のバーにはあります。また、通販で入手できるものもあります。
そうしたところで、まずは好みの銘柄を見つけてみてはいかがでしょうか。
更新:11月22日 00:05