2018年03月05日 公開
2018年03月05日 更新
いくら白人の建築家がモードの最先端を走っても、ゼロ裁量の黒人の技術と真心は1、2世紀前のまま。
これが例えば西アフリカなら、施主も工務店も「建てばいいんじゃ、建てば!」のレベルですから、たとえドアが閉まらなくても屋根に穴が空いていても壁がひとつくらいなくても、その場しのぎのやっつけ裁量で乗りきり、家に見えれば万々歳。国民として無駄のない一枚岩です。
それが南アフリカときたら、欧米人の末裔と天然系アフリカ人の二重構造。かたや夢を膨らまし、かたや夢を捨てられたミスマッチ感。
まったく報連相のない社内。
ハンバーガー屋の店員は掃除したあと、客席のメニューでゴミを集めてました。チリトリすら買ってくれと言えないほど、断絶した労使間です。
ネルソン・マンデラ以来、黒人の大統領が続く南アフリカ。
つい先月辞任に追い込まれたズマ大統領は、汚職の疑惑件数731件っ!
70歳で6回目の結婚をして、妻4人。認知した子供は20人。
大統領として9年間も君臨しましたが、とてもとても忙しくて、白人と黒人のギャップを埋める暇はなかったようです。
使い勝手より、ドアなしトイレという斬新さを優先したデザイン思考。
機能をおざなりにした机上の空論設計が、キッチンにもありました。
ダンボの耳のように大きな取っ手で統一した、鍋やフライパン。おシャレ!
象さんのように可愛らしいデザインですが、鍋を火にかけると耳まで熱くなって触れません。
持てない鍋。驚きのシリーズです。
また蓋の上にある温度計。
気持ちはわかります、蓋を開けなくても温度がわかるという魂胆ですね。
しかしお湯が沸いてもメモリは60度。アイデアに技術が追いつかないミスマッチ感。
役立たずは許すにしても、温度計の重さのせいで、少しずらすだけで180度ひっくり返る蓋。
で、持てない鍋。
世界一、イラっとさせられるシリーズです。
官邸の皆さま、裁量労働制は南アフリカで試してみてはどうですかね。
残業どころか、朝になっても出勤しない「定額貰いっぱなしプラン」になるような気がしますが、データは不要です。
白人にとっては、世の中はパラダイス
更新:11月26日 00:05