2018年02月06日 公開
2018年02月07日 更新
スーパーマーケットの駐車場係。愛想がよくて、しつこくなくて、チップを強請らない。初日から、ハイタッチする仲です。
昨年末、世界半周大陸横断ドライブにゴールインしました。
稚内からアフリカの最南端まで、2年4カ月と71,000km。
地球一周が4万kmですから、贔屓目に計算すると地球を2周したことになりますが、地図帳では世界を半分ほど横切っただけ。
距離的に計算が合わないのは、目盛りの隙間に物差しでは計り知れない血と汗と涙が膿のように詰まっているからです。
今年から日本に舵をとります。
また地球を2周するのかと思うと、心なしかアクセルが重いです。
面倒臭いからこのまま南アフリカにプチ移住するのも手かなと、無軌道な人生行路は揺れています。
稚内市から望むと世界の果てにしか見えなかったケープタウンは、ほぼヨーロッパでした。
ダウンタウンには普通に歩ける歩道があり、ゴミが落ちておらず、車は赤信号で停まります。
ラッパーもどきの不良に目で愛撫されることもなく、神様と大声で話す人を見かけず、行き交う人々全員が洗濯したての綺麗な服を着ている成熟した文化。
南米のパリと呼ばれるアルゼンチンのブエノスアイレスよりはるかに物乞いが少なく、彼らの営業トークは控えめで引き際も爽やか。生活に困窮しているというより、生々流転を眺めているかのような達観した佇まい。一銭も恵みませんが、チップを弾みたくなる連中です。
露店で、たらこの天ぷらみたいなものを発見。塩辛くて脳溢血になりそうですが、安くて美味いです!
暑過ぎない青空と冷たくない風、気を許したくなる木漏れ日。
そして、距離感のない野生動物。
黄昏るオットセイ
更新:11月22日 00:05