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中国人に勝ちたいなら「稟議」を廃止せよ

2018年03月08日 公開
2023年03月23日 更新

白井 良(ソーシャルマン代表取締役)

「働き方改革」で本当に変えるべきこととは?

わが国では、ようやく「働き方改革」が叫ばれています。働き方改革の本質とは、長年慣れ親しんだ日本式の無駄、特に内向きの作業をなくすことでもあります。

一番無駄にしてはいけないものは時間です。人さまの時間を無駄にすることは、人さまの命を削っているのと同じです。時間の無駄は、人の無駄。時間の無駄は、命の無駄です。見切り発車上等、即決即断の中国人が、「やれやれ、またしても時間の無駄だったなあ」と白けた顔をしないように、日本人は腹をくくって、スピーディーな決断力とカオスを突き抜けるたくましさを鍛えていく必要があると思います。

私は、働き方改革を進める人財と仕事のマッチングプラットフォームによって、それぞれが国境を超え、文化を超え、日本人と中国人が同じスピードで仕事をして、より大きな価値を創造していける社会を目指していきたいと思います。忘れないで下さい。超特急を世界で最初に作ったのは、日本人なのですから!

著者紹介

白井 良(しらい・りょう)

ソーシャルマン代表取締役

ソーシャルマン株式会社代表取締役。大手証券会社を2年で退社、25歳で中国の経済特区、深圳で起業。中国人スタッフを雇い、中国企業を相手にビジネスをし、中国のビジネス文化に精通する。働き方改革のためのクロスボーダーお仕事プラットフォーム「ソーシャルマン」をローンチ。同時に、ミュージシャンとしてソーシャルマンバンドを結成。3月14日ホワイトデーにメジャーデビュー。慶応義塾大学中退、北京語言大学卒業。

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