2018年02月23日 公開
2023年03月23日 更新
会社がステークホルダーに業績や財政状態を発表するための様式は、きちんと決まっています。それが「財務諸表」です。財務諸表には、貸借対照表、損益計算書、キャッシュ・フロー計算書、株主資本等変動計算書が含まれますが、ここでは、一般的に財務3表といわれて、とくに注目される度合の大きい、貸借対照表、損益計算書、キャッシュ・フロー計算書の3つを取り上げます。まずは、この3つの財務諸表がそれぞれ何を表すのかざっくりと理解しましょう。
1.貸借対照表(Balance Sheet:B/S)
一定時点(例:決算日)でいくらの資産を保有しているか、持ち高を表す資料です。
注意したいのは、この場合、資産には借金などのマイナスの資産(負債)も含まれるということです。たとえば、100の家屋(資産)と50の住宅ローン(負債)を保有する場合は、差し引きで50の正味の資産を保有していることになります。
2.損益計算書(Profit and Loss Statement:P/L)
一定期間(例:1年間)でいくら儲かったかを表す資料です。
3.キャッシュ・フロー計算書(Statement of Cash Flow)
一定期間(例:1年間)でどのようにおカネを増減させたかを表す資料です。
損益計算書とキャッシュ・フロー計算書とは、いずれも一定期間のフローを表すという点で似ています。財務諸表と聞くと、何やら難解なことを表しているように感じるかもしれませんが、要するに、一定時点の資産持ち高と一定期間の儲けとおカネの増減額です。実は財務諸表が表す意味は至ってシンプルなのです。
更新:11月25日 00:05