2018年03月16日 公開
2023年03月23日 更新
そして、「仕事面」の人脈構築において心がけてほしいのが、「情報面でのソーシャルサポーター構築」です。
具体的には、何かわからないことがあった際に、「○○に詳しい人は△△さんだから聞いてみよう」と気軽に聞くことができる関係です。そうした人が瞬時に出てくるかという、いわば「人間検索力」は、とくに新たな分野へのチャレンジをする際には欠かせません。
そこで、まずすべきなのが、「人脈の棚卸し」です。自分がこれまで会ってきた人を再確認し、その中で自分に有益な情報をもたらしてくれる人は誰かを考え、その人との関係を強化していくのです。もちろん一方で、新たな人脈開拓も欠かせません。
棚卸しの結果、「自分は有益な人脈が築けていないな」と気づくかもしれません。ただ、まだ遅くはありません。重要なのはあなた自身が専門知識を活かし、誰かのサポーターになる姿勢を示すこと。すると、おのずと人脈はできていくでしょう。
一方で、年齢を重ねると、プライドが邪魔して素直に人に質問できなくなる人がいます。その結果、人間関係が狭くなってしまうのです。「四十代だからなんでも知っていないと恥ずかしい」と思う必要はありません。
私たちは、一人では生きていけません。人生の帰路に立つたびに、人の助けを必要とします。
もちろん、人間関係によって傷ついたり怒ったり、ストレスを溜めたりすることもあります。そうした関係をわずらわしく思う人もいるでしょう。
しかし、信頼できる人間関係を築くことができれば、仕事でもプライベートでも、これまで以上に多様な生き方を実現できるのです。ぜひ、あなたを支えてくれるソーシャルサポートとの関係を見直してみてください。
『THE21』2018年1月号
取材構成 冬木丹花
更新:11月23日 00:05