2018年01月23日 公開
2018年01月25日 更新
そう考えると、現在働く人にとって、自分の雇用を奪う脅威になるのはAIそのものではない。「AIを含む最新テクノロジーを使いこなし、他の人より優れた業績を上げる人」こそが、脅威になる。これが水野氏の意見だ。
「そもそも世の中には、『仕事を作る人』と『仕事を実行する人』の2種類しか存在しません。そして作る人は、その仕事をどんな手段で実行するかを選択することができる。人間の労働力を使うのか、もっとコストの安いITやAIを使うのかも、自分で決められるわけです。
一方、実行する人は『君の担当業務は、今日からITに任せる』と言われたら従うしかない。ですから、自分が何者かに仕事を奪われないためには、常に仕事を作る側にいるよう努力しなければいけません。そのためには、当然テクノロジーを理解し、活用できるだけのスキルや知見が必要になります。
今後はどの会社や業界でも、新しい仕事はテクノロジーの周囲で生まれてくる。自社の事業が直接ITやAIに関係するものでなくても、常に『テクノロジーを使って何をするか』を考えなくては、『仕事を作る人』にはなれません」(水野氏)
更新:11月25日 00:05