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【タイプ別】40代ビジネスマンにお勧めの運動習慣

2018年01月04日 公開
2023年01月23日 更新

<連載>MBA医師が教える 40代からの「疲れリセット」術(4)裴英洙(医師/ハイズ代表取締役社長)

 

運動したくない人は「趣味」に結びつける

 さて、ここからは「意識の低い人」について考えましょう。本人にやる気がないなら処置ナシ──かと思いきや、工夫によっては上手に運動習慣をつけることも可能です。

 中でもタイプ⑤の人は時間も経験もあるので、運動を始めるのは比較的容易です。内容はランニングでもテニスでも何でもOK。その際に、誰かを誘って始める、もしくはそうした相手がいるスポーツサークルに参加するのが長続きさせるコツです。

 その相手は、「大事な人」であることも重要なポイントです。尊敬している先輩や仲の良い友人など、自分だけが勝手に止めたら心が痛むような相手を選びましょう。

 そうした相手がいない場合は、「回数限定」がお勧め。「明日だけランニングしてみよう」など、一度で止める前提で気軽に試してみるのです。あえて目標を小さく設定することで、心理的ハードルを下げる作戦です。

 さらに、小さく「3歩だけ走ってみよう」とするのもいいですね。実際に走ってみれば、3歩では終われないはず。いったん走り出せば、かつては馴染み深い感覚だった「スポーツの爽快感」が蘇ってくるでしょう。

 タイプ⑥は、「運動しよう」と思うのではなく、趣味が結果的に運動に結びつくような方法を。たとえば歴史好きなら「史跡散歩」、自然好きなら「鳥類観察」、アート好きなら「美術館めぐり」。好きなことを通じて歩く量を増やすのが効果的。実際、「ポケモンGO」を夢中でやっているうちに痩せた、という例も見られます。

 タイプ⑦と⑧の方々は、とにもかくにも意識改革を。青年時代の写真や、昔着ていた細身の服を目につくところに置いてモチベーションを高めましょう。家族に「運動しないとまずいかな?」と聞いて「もちろん!もっと痩せて!」と遠慮なく言ってもらうのも良いでしょう。

 そのうえで、タイプ⑦ならタイプ③の方法、タイプ⑧ならタイプ④の方法で実行に移すこと。これで身体作りの第一歩を踏み出せます。

≪取材・構成:林 加愛≫
≪写真撮影:まるやゆういち≫
≪『THE21』2017年7月号より≫

著者紹介

裴 英洙(はい・えいしゅ)

ハイズ〔株〕代表取締役社長/医師/医学博士/MBA

1972年、奈良県生まれ。金沢大学医学部卒業後、金沢大学第一外科に勤務。医師として働きながら、慶應義塾大学大学院経営管理研究科(慶應ビジネス・スクール)を首席修了。ビジネス・スクール在学中に、医療機関再生コンサルティング会社を設立。現在も医師として臨床業務をしつつ、医療機関経営に関するアドバイスを行なう。著書に、『一流の睡眠「MBA×コンサルタント」の医師が教える快眠戦略』(ダイヤモンド社)など。

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