THE21 » ライフ » 40代ビジネスマンに最適な食事の仕方とは?

40代ビジネスマンに最適な食事の仕方とは?

2017年12月28日 公開
2023年01月23日 更新

<連載>MBA医師が教える 40代からの「疲れリセット」術(3)裴英洙(医師/ハイズ代表取締役社長)

 

「3日単位」で栄養バランスを取ろう

 まず、「消化力・吸収力の低下」の対策を考えましょう。

 食物には、消化吸収の良いものと悪いものがあります。一方で、栄養価が高いか低いか、という尺度もあります。残念なことに、「栄養価が高くて消化吸収の良い食品」は多くないのが現実です。ですから、双方をまんべんなく食べることでバランスを保つのが最善の策です。

 そのコツは、食生活を数日単位で考えること。1食1食のバランスを考えるのではなく、3日~1週間単位というように時間軸を延ばして調整するのです。

 ある夜に会食でフレンチを食べる予定ならその日のランチは軽め、または翌日の夕食はうどんのみにする、揚げ物をたらふく食べた翌日は野菜を意識的に摂るなどと、時間軸を延ばして工夫するのが有効です。

 腸粘膜は再生能力が高いので、少し休ませれば復調します。“働いて休んで、働いて休んで”のリズムです。「内臓に負担をかけるようなものを毎日食べ続けない」ことだけ気をつければ、まずは合格でしょう。

 逆に、連続して胃腸に負担をかけ続けると生活習慣病リスクが上昇します。高血圧や糖尿病、高脂血症などにかかってしまうと、事は厄介。通院や生活指導、服薬などで時間を取られるうえ、高血圧に伴う頭痛やめまい、薬の副作用として起こる食欲減退などにも悩まされてストレスも甚大、仕事のパフォーマンスも低下するでしょう。

次のページ
朝食と昼食の戦略的な摂り方とは? >

著者紹介

裴 英洙(はい・えいしゅ)

ハイズ〔株〕代表取締役社長/医師/医学博士/MBA

1972年、奈良県生まれ。金沢大学医学部卒業後、金沢大学第一外科に勤務。医師として働きながら、慶應義塾大学大学院経営管理研究科(慶應ビジネス・スクール)を首席修了。ビジネス・スクール在学中に、医療機関再生コンサルティング会社を設立。現在も医師として臨床業務をしつつ、医療機関経営に関するアドバイスを行なう。著書に、『一流の睡眠「MBA×コンサルタント」の医師が教える快眠戦略』(ダイヤモンド社)など。

THE21 購入

2024年12月

THE21 2024年12月

発売日:2024年11月06日
価格(税込):780円

関連記事

編集部のおすすめ

MBA医師が教える 40代からの「疲れリセット」術<連載終了>

裴英洙(医師/ハイズ代表取締役社長)

なぜ、40代になると身体が言うことを聞かなくなるのか?

<連載>MBA医師が教える 40代からの「疲れリセット」術(1)裴英洙(医師/ハイズ代表取締役社長)

疲れを溜めない「戦略的『睡眠』習慣」とは?

<連載>MBA医師が教える 40代からの「疲れリセット」術(2)裴英洙(医師/ハイズ代表取締役社長)
  • Twitterでシェアする