2017年12月28日 公開
2023年01月23日 更新
まず、「消化力・吸収力の低下」の対策を考えましょう。
食物には、消化吸収の良いものと悪いものがあります。一方で、栄養価が高いか低いか、という尺度もあります。残念なことに、「栄養価が高くて消化吸収の良い食品」は多くないのが現実です。ですから、双方をまんべんなく食べることでバランスを保つのが最善の策です。
そのコツは、食生活を数日単位で考えること。1食1食のバランスを考えるのではなく、3日~1週間単位というように時間軸を延ばして調整するのです。
ある夜に会食でフレンチを食べる予定ならその日のランチは軽め、または翌日の夕食はうどんのみにする、揚げ物をたらふく食べた翌日は野菜を意識的に摂るなどと、時間軸を延ばして工夫するのが有効です。
腸粘膜は再生能力が高いので、少し休ませれば復調します。“働いて休んで、働いて休んで”のリズムです。「内臓に負担をかけるようなものを毎日食べ続けない」ことだけ気をつければ、まずは合格でしょう。
逆に、連続して胃腸に負担をかけ続けると生活習慣病リスクが上昇します。高血圧や糖尿病、高脂血症などにかかってしまうと、事は厄介。通院や生活指導、服薬などで時間を取られるうえ、高血圧に伴う頭痛やめまい、薬の副作用として起こる食欲減退などにも悩まされてストレスも甚大、仕事のパフォーマンスも低下するでしょう。