2017年12月13日 公開
2023年03月23日 更新
ちなみに、「つみたてNISA」と並んで、比較的安全かつ確実な投資として、今年一月からほぼすべての人が加入できるようになった個人型確定拠出年金「iDeCo(イデコ)」があります。
これは公的年金に上乗せして、自分で将来の年金資金を作っていく私的年金制度。つみたてNISAと同じように、運用益が非課税になる投資制度ですが、大きく異なるのは、つみたてNISAは金融庁が景気対策として主導しているのに対し、iDeCoは厚生労働省が年金対策として作った制度ということ。ですから、iDeCoは原則60歳まで引き出すことができません。一方、つみたてNISAは景気対策ということもあり、資金の引き出しは可能です。
つみたてNISAとiDeCoを併用するのがお勧めですが、たとえば、今後、子供の教育費がかかるかもしれない、家を購入するかもしれない、など大きなお金が動く可能性がある場合はつみたてNISA、子供がすでに独立していてお金のメドがついている人はiDeCoにするなど、ライフステージに合わせて選ぶといいでしょう。
超低金利で、社会保障や税金が上昇する一方の昨今、税金が非課税になるこれらの制度を利用しない手はありません。30、40代から将来を見据えた安定的な資産運用法として活用していただければと思います。
≪取材・構成:麻生泰子≫
≪『THE21』2017年12月号より≫
更新:11月23日 00:05