2018年02月28日 公開
2023年03月23日 更新
1 スケジュール=「1日30分」をとにかく続ける
成果が出るか否かは「継続」にかかっていると言っていい。従って、やる気が出ないときも「とにかくやる」のが基本。一日に少なくとも、30分は勉強時間を持とう。
どうしてもやりたくないときは、「3分だけやってみる」。実際には3分では止まらず、10分程度は勉強を続けられるだろう。
それさえおっくうなら、「逆三日坊主作戦」を。「3日だけ休む」と決めて勉強を一時停止するのだ。こうすると、4日目から新たな気持ちで再開できるはず。
2 テキスト・問題集=1冊を徹底的にやり込む!
知識を頭に入れるには、反復が不可欠。ということは、一冊のテキストを何度も読み込むのがもっとも効率的。逆に、新しい参考書を次々に買うのはNG。覚えるべきポイントが散漫になり、かえって頭に入りづらくなる。
問題集はたくさん解くべきだが、同時並行で何冊も手を出すのはお勧めできない。まずは1冊とじっくり向き合い、完璧に正答を出せるようになるまで繰り返し解こう。それができた段階でさらにもう1冊買い足す、という形が望ましい。
3 記憶術=手と口を動かす
情報は「複数の動作」を同時並行させて覚えると定着しやすい。たとえば黙読だけではなく、手を動かして書く動作も加えよう。さらに「読む+書く+音読」なら聴覚情報も加わる。移動中なら「聞く+歩く+音読」が最適。このように、五感をフル活動するのが暗記の極意だ。
なお、書くときは赤やピンクのペンなど、色を多用するのもおすすめ。通常の黒ならば、左脳が「文字情報」を認識するだけだが、色が加わることで右脳も刺激できる。
4 ノートの使い方=「間違いノート」を作る
参考書・問題集・模擬試験の解説本など、覚えるべき知識が載っている場所はともすると分散しがちだ。
そこで役立つのが「間違いノート」。覚えられない部分、理解できない箇所、間違った問題など、克服できない部分だけを抜き書きして、バインダーノートに一元化しよう。抜き出す際は手書きだけでなく、テキストのコピーを貼り付けてもOK。見た目は悪くなるが、利便性は満点。スキマ時間に何度も見直せば、弱点克服の最強ツールになる。
5 モチベーション維持=「ゼロなら水道水」でとっかかりを!
モチベーションコントロールには「賞罰」の活用が有効だ。たとえば「今日中にここまで進めばビール!」「ここで終われば発泡酒」と、報酬に段階を設けると、より良い報酬を目指して頑張れる。
一方で、一番おっくうな「最初のとっかかり」でやる気を出すには、報酬より罰がものを言う。着手できたら「ノンアルコール飲料」、まったくゼロなら……「水道水」。それならば3分だけでも着手したほうがマシ、と思えるだろう。
《『THE21』2018年2月号より》
更新:11月22日 00:05