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英語を習得するには、「40代」こそがチャンスだ!

2018年03月15日 公開
2023年03月23日 更新

菊間ひろみ(イングリッシュ・トレーナー)

「やってはいけない」英語勉強法3

菊間氏は3つの英語習得法を勧める一方で、「遠回りなので、やめておいたほうがいい」という方法もあるという。ビジネスマンがやってしまいがちな3つのNGを紹介しよう。

NG1 単語を単体で覚えようとする

中高生の頃、単語帳や単語カードを使って英単語を覚えた記憶がある人は多いだろう。しかし、「単語だけで」覚えるのは遠回りな学習法だと菊間氏。
「単語だけを覚えたところで、何も伝えられません。生きた英語を身につけるには、『文章の中で』単語がどう使われているのか覚えることが大切です」
音読や多読の中で、覚えたい単語を含んだ文を丸ごと覚えよう。

NG2 受験予定がないのにTOEICの教材を使う

最近では人事評価にTOEICを取り入れる企業も多い。もちろん、受験する人は専用の教材を使って対策をする必要があるが、受験予定がないのにTOEICの教材を使うことはお勧めできないという。
「そもそも試験問題とは『実力を測る』ためのもの。TOEICの問題は、『実力を伸ばす』目的では作られていません。何の脈略もない会話や、味気ない文章で構成されているので、興味を失ってしまう恐れがあります」(菊間氏)

NG3 音声教材を聴き流すだけ

英語の音声を「聴き流す」勉強法は、一見するとリスニング力が身につきそうだが、それは違うと菊間氏。
「ただ『聞き流す』だけでは身につきません。音声を声に出して練習して初めて、定着させることができます。自分が口に出した音を聴くことに効果があるので、口パクでも効果半減です」
リスニングには、必ずスクリプト(書き起こし)のある教材を使用すること。意味を理解しながら聴き、口に出すことが重要だ。

 

《『THE21』2018年2月号より》

著者紹介

菊間ひろみ(きくま・ひろみ)

イングリッシュ・トレーナ―

茨城大学人文学部人文学科英文科卒業(英語学専攻)。ロータリー財団奨学生として米国ペンシルバニア州立大学の大学院でTESL(第二言語としての英語教授法)を学ぶ。現在は、〔株〕オーティーシーの主任コーディネーターとして、大手企業や大学向けのTOEICおよび英会話の研修をはじめ、TOEIC教材の開発を担当。著書に『英語を学ぶのは40歳からがいい』(幻冬舎新書)、『TOEICテスト総合対策 初めて~650点』(あさ出版)など多数。

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