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結果を出す人はみな「休息の技術」を持っている!

2017年12月26日 公開
2022年12月01日 更新

吉越浩一郎(元トリンプ・インターナショナル・ジャパン社長)

40代で始めたい「自主的な身体づくり」

当時、40代だった吉越氏がもうひとつ実践していたのが、「8時間睡眠」だった。

「これも『質の高い仕事』を追求した結果です。それには早朝から仕事を始めて早く寝ることだ、と気づいて始めたこの習慣は、現在も続いています。社員にもきちんと寝るよう口を酸っぱくして言っていました」

休息を重視する意識は、社長を退いた今も変わらず──というより、むしろ高まりつつある。

「年齢を重ねれば身体は変わるもの。早くから身体を整える重要性をいよいよ強く感じます」

そんな吉越氏の欠かせない習慣が「ストレッチ」。起床時や就寝前はもちろん、テレビを見ている時間や読書中など、機会を見つけては行なっている。

「おかげで腰痛が解消しました。毎年のフランス滞在中は必ずゴルフを楽しむのですが、週3回という頻度も、全コース徒歩移動というハードな行程も、なんのその。肥満とも無縁です」

ちなみにこのストレッチ、指導者に教わったものではなく、自ら考案したものだと言う。

「骨盤を立てること、肩甲骨を締めることを意識しながら、開脚したり腕を伸ばしたり。単純な動きですから、誰に教わる必要もありません」

このように、働く人は身体のメンテナンスを「自ら考え実践する」意識を持つべきだと語る。

「30代、40代と年を重ねて体力が落ちてきたにもかかわらず、『いいマッサージ屋さんはないものか?』と他力本願なことを言う人が多いですね。自主的・積極的に考えれば、もっと簡単な改善法が目の前にあるはず。
ちなみにユニクロの柳井正さんも、お風呂で1時間ストレッチをするそうです。自分の身体に合った方法を自ら考え実践するのは、結果を出すビジネスマンの共通項と言えます」

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著者紹介

吉越浩一郎(よしこし・こういちろう)

トリンプ・インターナショナル・ジャパン元社長

1947年、千葉県生まれ。上智大学卒業後、極東ドイツ農産物振興会、メリタジャパンなどを経て、83年にトリンプ・インターナショナル(香港)に入社。92年にトリンプ・インターナショナル・ジャパン代表取締役社長に就任し、在任中、19期連続増収増益を達成。2004年には「平成の名経営者100人」(日本経済新聞社)に選出された。06年の退任後は経営コンサルティング、講演等を中心に活躍。著書『結果を出すリーダーの条件』『社長の掟』(以上、PHPビジネス新書)ほか多数。

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