2016年09月24日 公開
2023年05月16日 更新
カードにしても口座にしても、分散させていると管理がしにくく、ポイントも使いにくい。また、家族の電話代なども、まとめることでお得になることは多い。自分はもちろん、家族全員を「まとめる」視点を持つことが、節約の第一歩。また、共働き世帯は、家計の口座を一つにまとめておきたい。別々だとどうしても「隠れたムダ」が生じやすくなるからだ。
とくに子供のいる家庭は、「同じ習い事をさせたい」「同じ私立の学校に子供を入れたい」「同じレベルの車が欲しい」などと、子供の同級生や同じマンションの家庭など、周りと自分を比較して、同じかそれ以上のことを子供にしてあげたくなるもの。でも、それが過剰な消費につながってしまうことは多い。周りは気にせず「自分たちが目指したい暮らしはどのようなものか」を明確にしたうえで、無理のないお金の使い方をしたい。
いくら本業にやりがいを持ち、ずっと続けたいと思っていても、今後、何が起こるかわからないのが今の時代。投資の能力でも、副業でもいいので、「もう一つの収入の柱」を今から意識しておくのは、あらゆるビジネスマンにとって必須のことだ。毎日30分でも、土日の1~2時間でもいいので、そのための準備や勉強のための時間を設けるようにしよう。
「お金のことを話すのは不作法」という意識が日本人の中にはある。だが、夫婦間はもちろんのこと、子供との間でもお金のことをタブー視せずに話し合う習慣は必須だ。教育費に関してしっかり子供と話し合えば、奨学金に安易に頼って将来子供を苦しめることもなくなる。また、高齢の親との間でも「老後のお金」について早めに話し合っておくべきだ。
景気回復が遅れている中、「ふるさと納税」「すまい給付金」「電力自由化」など、うまく活用すれば大きなメリットが得られる制度が続々生まれている。これらを利用しない手はない。日々、ニュースに関心を持ち、情報にアンテナを張っておこう。また、経済情勢は先が読みにくいが、せめて今、どんなことが起こっているかをざっくり把握しておけば、「手を出してはいけないもの」くらいはわかるだろう。
(『THE21』2016年9月号より)
更新:11月22日 00:05