2015年08月17日 公開
2023年05月16日 更新
節約アドバイザーの和田由貴氏によると、お金を貯められない多くの人は、「節約なんて面倒」という思いこみから、「無駄使い」が習慣化してしまっているという。実際には、少しの工夫で大幅に支出を減らす方法がいろいろある。無駄な支出を増やす習慣を断ち切り、節約を習慣化するために、日々の生活の中で簡単にできる工夫について教わった。<取材・構成:林 加愛>
ビジネスマン、とくに男性の方々は、「節約するくらいなら、その分稼いだほうがいい」と考えがちです。しかし収入が多く入ったとしても、支出を抑制しなくては、お金は貯まりません。入口と出口、両方をしっかり考えることが大切です。
とはいえ仕事をしていると、交際費などの「削れない出費」もあるでしょう。そこは過度に節約せず、身の周りの小さな無駄をカットしていく方法をお勧めします。
「そういう節約が一番苦手!」「細々したことを考えるのは気が滅入る……」という方も多そうですね。しかしその点は、ちょっとしたコツをつかめばクリアできます。
食費や水道光熱費といった細かい部分の無駄は、日ごろの習慣に直結します。たとえば歯を磨いている間、水道の水を止めるか否か、といったこともその一つです。
ここで毎回止めている人はおそらく、ほぼ無意識で栓を閉めていて、そのつど「節約のため」と思ってはいないでしょう。逆に、止めていない人も「贅沢なことをしている」とは思っていないはずです。
これらの無意識的な「癖」を、無駄を生まないものへと変えていくこと、これがコツです。「節約だ」と思いながら行うと気が滅入りがちですが、癖にしてしまえば、いちいち意識することもないのでストレスも溜まらないでしょう。
「何にどれくらいかかるか」を意識することも大切です。お金を使うたびに、高くつく方法・安く済む方法をイメージできるか否かで、行動パターンが大きく変わってきます。
単純な例で言えば、ランチを取る際、「外食」→「お弁当や惣菜を買う」→「お弁当を作って持参する」の順番に安くなる、という構図をパッと頭に描ける人は、「外食は控えめにしたほうが良い」という意識が自然に持てるようになります。
さらに複雑な情報の場合は、ウェブサイトなどのツールを活用するのが良い方法です。
ここで習慣化したいのは「横断検索」。通販サイトで買い物をするなら、ひとつのサイトに限定せず、二カ所、三カ所と回って一番安いサイトを探しましょう。旅行プランを立てる際も、複数の予約サイトと、念のためホテルの公式サイトも見る、といったひと手間で、大きく料金が変わってきます。
細かい買い物でも、最近はあらゆる商品の「底値」を教えてくれるサイトやアプリがあります。そちらも大いに活用するとよいでしょう。
家計の中で無駄を生んでいる費目がないかどうかもチェックしましょう。車を持っている必要があるのか、ネット代がかかり過ぎていないか、などの見直しは大いに有効です。通信費や電気代の料金プランを変えることで大幅に安くなることも。こうして「システムごと」変えてしまうと後々とても楽です。
このように、「苦しくならない」節約の方法はいろいろあります。ぜひ活用して、家計に余裕を生みだしてください。
ネットスーパーの長所は「楽」なだけではない。家にある食料品の在庫を確認しながら買い物できるので、「二重買い」を防げるのが大きなメリットだ。生鮮食料品を買いすぎて無駄に傷ませてしまう、といった失敗も防げるし、陳列棚を歩いていてついやりがちな「ついで買い」も防止できる。価格は店頭価格と基本的に同じで、安売りの品も同様に安くなる。加えて無駄買いがカットできるので、大いに節約につながるのだ。
利用するときは「まとめ買い」がお勧め。多くの場合、一定金額以上買えば送料無料になる。また、肉などのパックは量が多いほど割安なので、キロ単位で買って小分けし、冷凍保存しよう。足を運んで重い荷物を持つ必要もなく、かつお得に買い物ができる。
ネット通販はいつも同じサイトを使ってしまう、出先で魅力的な商品を見たらすぐに買ってしまう……といった習慣は出費のモト。ここは必ず、「最安値」をチェックする癖をつけよう。とくに家電や子供用品、化粧品などは価格のばらつきが大きいので、「横断検索」が必須と言える。
さらに便利なのはスマホアプリ。商品についているバーコードを読み取らせるだけで最安値を調べて教えてくれるアプリが続々開発されているので、是非活用を。
詳しい商品データや関連商品の情報もわかるので、じっくり比較できる。検討の末に何を買うか決めたら、タップして購入完了。簡単に、損のない買い物ができる優れモノだ。
●お買い得.net
商品バーコードを読み取らせると、アマゾン・楽天・Yahoo!のうちの最安値を教えてくれるアプリ。ユーザーレビューも見られるので、よく検討してから購入できる。
●ショッピッ!
同じくバーコードの読み取りによって、提携39サイト中の最安値を表示。GPS機能で、近くで同じ商品を取扱う店舗も分かる。もちろんアプリ上からも購入可能。
コンビニやスーパーで「ポイントカード」を作っている人も多いだろう。このポイントも、「なんとなく」カードを提示するだけか、賢い利用法を知っているかで大違い。スーパーが設けているポイントシステムだけでなく、専用のサイトやアプリ上でのポイントを貯めれば、ワンランク上のサービスが受けられる。
サイト上で該当商品を買ってポイントを貯めれば商品や金券と交換できるシステムや、クーポン購入によってポイントを貯められるシステムなど、方法はさまざま。
野菜や肉や調味料など、小額ながらも頻繁に購入する商品で、確実かつお得にポイントを積んでいこう。
●レシポ!
レシポ!サイト内に載っている食料品等を買い、レシート画像を送るとポイントが溜まり、アマゾンギフト券等と交換できる。毎日のスーパーでの買い物が一気にお得に。
●カタリナ
サイト上でクーポンを入手し、使っているスーパーのポイントカードを登録してから買い物すると自動的にポイントゲット。レジでのアプリやクーポンの提示は不要。
更新:12月10日 00:05