2016年09月24日 公開
2023年05月16日 更新
月刊『THE21』では折に触れて、「お金に困らない人」になるための具体的な方法について、識者の方々にインタビューをしてきた。その取材の過程で「お金持ちになれる人の共通点」がいくつか見えてきた。ここではそれを10のポイントに絞ってお伝えしたい。
「なんとなく家計が苦しい」と感じていても、毎月いくら収入があり、どのくらい支出があるのかを把握していない人は意外と多い。そんな人はまず、1円単位ではなく、ざっくりとでいいので収入と支出を記録してみよう。それだけでもお金に対する意識が変わり、無駄遣いは減るはずだ。便利な家計簿アプリも多数あるので、活用するといいだろう。
先行き不透明な時代、不必要な支出を控えることは当然だが、なんでもかんでも節約しようとすると、かえってストレスが溜まって別の分野での支出が増えてしまったり、反動で一気に無駄遣いをしてしまったりすることも。また、自分自身への投資を惜しんでは、仕事の成果も挙げられなくなってしまう。「何に使い、何に使わないのか」という基準を明確にしよう。
何か消費するたびに「この支出は、その金額以上の価値を生むか」を考えるクセをつけると、無駄遣いは自然と減っていく。一方、「この3万円のバッグを買うことで、自分のストレスが解消される」と認識した上でなら、あえて消費するのもアリ。要は、その消費で得られるものを明確にすることが大事なのだ。これは勉強などへの自己投資についても言える。
節約はある意味「習慣化」だ。電気をこまめに消す、水道の蛇口をきちんと締めるなどの細かいことから、毎月の収支を計算するといったことまで、一度習慣になってしまえば、やらないほうが気持ち悪くなる。習慣化のコツは「記録」。やるべきことをリスト化し、それができたかどうかを日々記録することで、やる気が継続しやすくなる。
どんな投資手法においても、リスクとリターンは相関関係。ハイリターンを得たいなら必然的にハイリスクを取らねばならない。だから、短期間で大きく儲けようとすると必ず何かしらの無理が生じる。だが、ローリターンでも長期にわたって続ければリターンは大きくなる。忙しいサラリーマンは「ローリスク・ローリターンを長期で」を意識すべきだ。
更新:11月21日 00:05