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「通信費が高い!」という人のための「格安スマホ」入門講座

2016年09月13日 公開
2023年05月16日 更新

石野純也(ケータイジャーナリスト)

 

MVNOは通信速度に難がある

 料金面では3大キャリアに勝るMVNOですが、通信環境や時間帯によっては通信速度が低下するデメリットもあります。とくに会社勤めの人たちが一斉に昼休みに入る平日の12~13時は速度がかなり遅くなり、ネットにつながりにくいこともしばしば。

「料金は抑えたいが、通信速度は維持したい」と考えるなら、『Y! mobile』という選択肢もあります。Y! mobileはMVNOとは違い、回線を他社から借りるのではなく、ソフトバンクが自社の回線を使って提供しているサービスなので、通信速度はソフトバンクと同じ。それでいて、音声通話付きのプランが3GBで月々3,980円と3大キャリアよりは割安で、契約から1年間は月々2,980円になる新規契約キャンペーンも行なっています。

 

通信費の支払いでポイントを貯めることも

 楽天モバイルは、月々の支払い100円につき1ポイントの「楽天スーパーポイント」が貯まり、それをまた支払いに使えます。加えて、契約期間中に楽天市場で買い物をするとポイントが加算される特典もあります。TSUTAYAを運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)の『トーンモバイル』も、毎月の支払いでTポイントが貯まります。

 

1円も払わずにタブレットを使う手も!

 iPadやNexusなどのタブレットを使っている人も多いでしょう。実は、タブレットの通信費をタダにする方法があります。それが、So-netが提供する『0SIM』。月間の通信量が500MB未満なら毎月無料で使えるという驚きのサービスです。新規契約時に3,000円の手数料が必要ですが、それ以降の利用料がずっとタダと考えれば安いもの。1カ月の使用量が500MBを超えると100MBごとに100円がかかりますが、主には会社や自宅でWi-Fiを使い、外出先で使う時間は長くないというのであれば、500MBあれば十分でしょう。

 

《取材・構成:塚田有香》
《『THE21』2016年9月号より》

著者紹介

石野純也(いしの・じゅんや)

ケータイジャーナリスト

1978年、静岡県生まれ。2001年、〔株〕宝島社に入社。携帯電話関連のムック編集に携わる。05年に独立し、通信事業者、携帯電話メーカーなどを取材、幅広い媒体に原稿を執筆する。

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