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「通信費が高い!」という人のための「格安スマホ」入門講座

2016年09月13日 公開
2023年05月16日 更新

石野純也(ケータイジャーナリスト)

MVNOの相場は、データ通信専用で900円/月、音声通話付きで1,600円/月

 

 通信費節約のため、格安スマホへの乗り換えを検討中の人も多いでしょう。格安スマホを使うのに必要な格安SIMの契約には「データ通信専用」と「音声通話付き」があり、前者なら3GBで月々900円、後者でも3GBで1,600円程度が相場で、大手キャリアよりもかなり安い(1GBでもっと安いプランなどもありますが、普通に使うには3GBは必要でしょう)。多くの場合、最初に新規契約手数料が3,000円かかりますが、セールの時期を狙えばさらに安くなります。

 端末については、現在使用中のスマホが乗り換え先のMVNO(格安SIMを提供する事業者)に対応していれば、SIMカードを挿し替えるだけでそのまま使えます。新たに購入する場合も3万円程度で十分な機能のついた端末が買えますし、中古を安く入手することも可能。もし3万6,000円の端末を24回払いで購入すると、月々の支払いは1,500円。これに音声通話付きSIMの使用料1,600円を足しても、毎月の通信費は3,100円に収まります。

 

お試し期間を設けて使い勝手をチェックする

 格安スマホに興味はあっても、「使い勝手や品質に問題はないのか」とためらう人もいるでしょう。いきなり乗り換えるのが不安なら、今のスマホを解約する前に、データ通信専用のサービスを試しに使ってみることを勧めます。月々900円程度なら負担にならないし、お試し用なら端末も1万円程度のものを買えば十分。大手キャリアのような2年縛りがないので、2~3カ月使ってみて、自分に合わないと思えば解約すればいいだけです。もし本格的に使いたいと思ったら、今使用中のスマホを解約して、正式に格安スマホへ移ればいいでしょう。お試し期間中は使用中のスマホと二重に通信料がかかりますが、あとで後悔しないための保険と考えれば惜しくない金額のはずです。

 

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著者紹介

石野純也(いしの・じゅんや)

ケータイジャーナリスト

1978年、静岡県生まれ。2001年、〔株〕宝島社に入社。携帯電話関連のムック編集に携わる。05年に独立し、通信事業者、携帯電話メーカーなどを取材、幅広い媒体に原稿を執筆する。

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